14年前の今日(2004年10月23日)、新潟県の中越地方を大地震が襲った。揺れは阪神淡路大震災と同じ震度7(M6.9)を観測。この地震では、死者68名の他、家屋の全壊3174棟、半壊18310棟など被害は甚大だった。また、インフラ網が尽く破壊され、交通機関では上越新幹線の「とき325号」が脱線していることからも覚えている方は多いのではないだろうか。

 こうした大地震には共通点がある。台風や発達した低気圧の通過後、それに強い季節風が吹き荒れた数日以内の“穏やかな日和”に限って発生していることだ。

(中越地震の直前にも台風が上陸していた)

イメージ 1

(2004年10月20日)

 この地震でも3日前には時期遅れの台風が四国に上陸していた。中越地方は曇りがちだったが翌日には秋晴になった。

 季節が同じなら当然とはいえ全ての大地震に共通するのはなぜだろう。荒天の下に大地震はない。遠方の地震で強い揺れに晒されることはあるものの、M7を超えるような大地震に限り、震源地が荒天だった形跡は歴史上皆無なのだ。

(天候(気圧)の変り目は大地震の厄日)
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/36209197.html
(過去ブロより)

 上記だけではない。今年だけを見ても状況は全く同じであることが分かる。

 ★《6月18日には大阪北部を震源に最大震度6弱(M6.1)の強い地震があったが・・》

(9月18日の天気図)

イメージ 2

(気象庁)

この日は台風6号から変わった強い低気圧が紀伊半島の南部を通過していた。

 ★《9月6日に北海道の胆振東部を襲い最大震度7を観測した大地震でも状況は変わらない》

(9月4日の天気図)

イメージ 3

(同)

 この台風21号は関西地方に上陸して大きな爪痕を残しつつ北海道西方へと抜けたが、胆振東部地震もこの直後であった。

 布の一部を強く引くと、その部分ではなく、離れた弱い箇所から裂け始める。地震も同じで、気圧の低い部分からの応力が、そのプレートで最も弱い部分に及んで破断させるのではないか。大きな地震ほど風雨の最中になく、荒天明けの穏やかな日和だけに集中することからも、こう考えないと説明が付かない。

 ともあれ『荒天明けの穏やかな日和』ほど『強い地震』に御注意を!

◇◇◇◇◇◇◇

↓下記コメント欄に追記した途端、福島県沖を震源にM4.9の地震があり、最大震度4を観測した。規模は小さいが、もう少し様子を見たい。