大型で強い台風24号は岩手県から北海道の東方へと抜けた。しかし安心は出来ない。遥か南海上には台風25号があって同様なコースを辿りつつある。まだ台風シーズンは終わっていない。しかも、こうした気圧変動期(荒天明け)に限って揺れる傾向にある。日本列島は世界有数の地震・火山地帯だ。次々と原発再稼働の動きもあり、この先は大丈夫だろうか。
先日(9月28日)広島高裁は愛媛県の四国電力伊方原子力発電所3号機の運転再開を容認。昨年12月に出ていた運転差し止めは一転して取り消しになった。
伊方原発から約130キロ彼方には熊本県の阿蘇山がある。破局的噴火に伴う火砕流の影響が争点になったが、1万年に一度の可能性を排除し、結局は安全性を認めたことになる。
(破局噴火なら被災は一億人に及ぶ)
この破局噴火は阿蘇山に限ったことではない。記事の通り、九州(の火山)で発生なら、日本だけでも犠牲者は一億人に及ぶという。神戸大学の研究グループによる説だが、この論文が出されるや否や各方面を震撼させた。
何せ、従来の噴火に“破局”の概念などない。しかも“一億人以上”は日本全滅を意味する。これまでが穏やか過ぎたのか、或いは幸運にも危機を回避しただけかは不明ながら、万一なら、全てが終わることを意味するからだ。
以前にも書いているので詳細は省くものの、トカラ列島の破局噴火では西日本の縄文文化を終焉させた。降灰は日本全土に及んだ。恐らく東日本一帯でも壊滅的な被害を受けたのではなかろうか。
破局噴火の確率は今後100年で1%とされる。これなら無いに等しい数値かも知れない。だが本当に安全だろうか。阪神淡路大震災は0.02から8%の確率の中で発生した。東日本大震災の場合だって同じだ。熊本地震は8%だった。
一億人以上なら、それは北日本の一部を除く全域だろう。日本列島は南北に長い。九州から北海道は約2000kmである。この距離に及ぶなら影響は日本一国だけでは済まされない。韓国から中国極東までもが未曾有の危機に直面するということだ。
これだけの可能性(百年で1%)があって(伊方原発は)どうして安全なのだろうか。
更には地震だって侮れない。伊方原発は中央構造線断層帯に位置している。
(中央構造線)
この断層帯では大きな地震が絶え間なく繰り返されているのだ。
★(伊方原発に影響を及ぼす恐れの地震)
☆(中央構造線にあった、それ以外の地震)
★慶長伊予地震(1596年9月1日、M7.0)は愛媛の中央構造線で発生した。3日後(9月4日)には対岸の大分を震源に★慶長豊後地震(M7.8)が、さらにその翌日(9月5日)にも☆京都が慶長伏見地震(M7.1)に襲われている。
これ以降でも・・。
☆1619年、熊本・八代、M 6.0
★1649年、伊予灘、M 7.0
★1703年、大分・豊後湯布院、M 6.5
☆1718年、愛知・三河、M 7.0
☆1723年、熊本・肥後 - M 6.5
☆1889年、熊本、M 6.3
☆1894年、熊本・阿蘇、M 6.3
★1916年、愛媛・新居浜付近、M 5.7
☆1916年、熊本県中部、M 6.1
☆1975年、熊本・阿蘇北部、M 6.1
★1975年、大分県中部、M 6.4
☆2016年、熊本地震、M 7.3
このように佐田岬半島に及ぶであろう危険因子は破局噴火だけではない。常に大地震の危機にも晒されているのだ。原発再稼働は電力不足を補うものではない。この先、電力は余ることはあっても不足はしない。
(原発再稼働の不思議いろいろ)
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/35508898.html
(過去記事)
原発再稼働も、価格競争であったり、雇用の安定を計るためであるなら、どこかおかしい。選挙が近付くにつれ再稼働(の容認)を急ぐことから、地元への経済的配慮ではなく、単なる集票手段でないことを願いたいものだが。
先日(9月28日)広島高裁は愛媛県の四国電力伊方原子力発電所3号機の運転再開を容認。昨年12月に出ていた運転差し止めは一転して取り消しになった。
伊方原発から約130キロ彼方には熊本県の阿蘇山がある。破局的噴火に伴う火砕流の影響が争点になったが、1万年に一度の可能性を排除し、結局は安全性を認めたことになる。
(破局噴火なら被災は一億人に及ぶ)
この破局噴火は阿蘇山に限ったことではない。記事の通り、九州(の火山)で発生なら、日本だけでも犠牲者は一億人に及ぶという。神戸大学の研究グループによる説だが、この論文が出されるや否や各方面を震撼させた。
何せ、従来の噴火に“破局”の概念などない。しかも“一億人以上”は日本全滅を意味する。これまでが穏やか過ぎたのか、或いは幸運にも危機を回避しただけかは不明ながら、万一なら、全てが終わることを意味するからだ。
以前にも書いているので詳細は省くものの、トカラ列島の破局噴火では西日本の縄文文化を終焉させた。降灰は日本全土に及んだ。恐らく東日本一帯でも壊滅的な被害を受けたのではなかろうか。
破局噴火の確率は今後100年で1%とされる。これなら無いに等しい数値かも知れない。だが本当に安全だろうか。阪神淡路大震災は0.02から8%の確率の中で発生した。東日本大震災の場合だって同じだ。熊本地震は8%だった。
一億人以上なら、それは北日本の一部を除く全域だろう。日本列島は南北に長い。九州から北海道は約2000kmである。この距離に及ぶなら影響は日本一国だけでは済まされない。韓国から中国極東までもが未曾有の危機に直面するということだ。
これだけの可能性(百年で1%)があって(伊方原発は)どうして安全なのだろうか。
更には地震だって侮れない。伊方原発は中央構造線断層帯に位置している。
(中央構造線)
この断層帯では大きな地震が絶え間なく繰り返されているのだ。
★(伊方原発に影響を及ぼす恐れの地震)
☆(中央構造線にあった、それ以外の地震)
★慶長伊予地震(1596年9月1日、M7.0)は愛媛の中央構造線で発生した。3日後(9月4日)には対岸の大分を震源に★慶長豊後地震(M7.8)が、さらにその翌日(9月5日)にも☆京都が慶長伏見地震(M7.1)に襲われている。
これ以降でも・・。
☆1619年、熊本・八代、M 6.0
★1649年、伊予灘、M 7.0
★1703年、大分・豊後湯布院、M 6.5
☆1718年、愛知・三河、M 7.0
☆1723年、熊本・肥後 - M 6.5
☆1889年、熊本、M 6.3
☆1894年、熊本・阿蘇、M 6.3
★1916年、愛媛・新居浜付近、M 5.7
☆1916年、熊本県中部、M 6.1
☆1975年、熊本・阿蘇北部、M 6.1
★1975年、大分県中部、M 6.4
☆2016年、熊本地震、M 7.3
このように佐田岬半島に及ぶであろう危険因子は破局噴火だけではない。常に大地震の危機にも晒されているのだ。原発再稼働は電力不足を補うものではない。この先、電力は余ることはあっても不足はしない。
(原発再稼働の不思議いろいろ)
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/35508898.html
(過去記事)
原発再稼働も、価格競争であったり、雇用の安定を計るためであるなら、どこかおかしい。選挙が近付くにつれ再稼働(の容認)を急ぐことから、地元への経済的配慮ではなく、単なる集票手段でないことを願いたいものだが。