相変わらず北関東3県の認知度が冴えない。昨年は少しだけ上がったとはいえ、2016年には、45位『群馬』、46位『栃木』、47位『茨城』と(下から)3位までを独占していた。茨城県に至っては長年に渡る不動の定位置である。理由は何なのだろうか。
《2017年の認知度ランキング》
1位、北海道
2位、京都府
3位、東京都
4位、沖縄県
5位、神奈川県
・・・
41位、鳥取県
42位、群馬県
43位、栃木県
44位、埼玉県
45位、佐賀県
46位、徳島県
47位、茨城県
そもそも、この3県は県名と県庁所在地が一致しない全国でも数少ない自治体である。茨城と水戸、栃木と宇都宮、群馬と前橋、この関係を、どれだけの者が認識しているだろうか。しかも代表的な名称に冠(県名)さえないのだ。
《茨城県》
茨城県などは最たるもので、全国区を数多く抱えるにも関わらず、どれにも県名が入らない。サッカーのアントラーズは「鹿嶋」で、学園都市は「つくば」だ。今をときめく海浜公園は「ひたちなか」で、県を代表する世界的企業まで「日立」であって茨城ではない。誰もが知る黄門様は言うに及ばず、納豆も同じく「水戸」なのだ。隣県の住人であれ「茨城」ブランドをまるで聞かない。
『認知(魅力)度最下位 茨城県の実力↓』
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/35892757.html
《栃木県》
栃木県にも世界遺産で名高い社寺仏閣はあるものの、これも「日光」であって栃木ではない。餃子で名を馳せた「宇都宮」も県都であり県名ではない。数ある避暑地や温泉街も「那須塩原」に「鬼怒川」と言った具合いで、焼きもの里は「益子」だ。例外は蔵の街「栃木」だが、まだローカルの域を出ていない。
《群馬県》
群馬に至っては、アレレ(失礼)? で県名と結び付くものが咄嗟に出てこない。人気NO1の「草津」温泉や、「高崎」の観音様もあるが、これとて群馬ではない。元より、上越や上信越地方と称するように、北関東ではないのだろうか。「草津、四万、水上、伊香保」と温泉巡りをしたものの県名だけは知らなかったという笑い話まである。ゆるキャラで一位に輝いた、あの群馬ちゃんは、もう消えてしまった。
北関東3県には約687万人が居住する。茨城県は全国11位で291万7857人、栃木県は18位で197万4671人、群馬県が19位の197万3476人と意外に多い。それだけ著名人も多く輩出する。五輪金メダリストは茨城県を筆頭に上位を占め、首相では群馬県だけで3人も輩出する。
問題は地元意識の欠如だろうか。何せ、群馬、栃木からは、新幹線で東京都心まで約50分であり、JRや私鉄でも都内の各ターミナルまで1時間30分もあれば到着する。車でも混雑さえなければ県南の多くが高速道路で1時間圏内に属する。だから消費者は都内に流れ、地元商店街は益々、シャッター通りになってゆく。
茨城県なら尚のことだ。県内人口の過半数が東京都内への通勤・通学圏に位置する。JRのみならず地下鉄が県南の衛星都市に分単位で乗り入れ、通勤、通学の多くの茨城県民を都心へと運んでいく。ここは茨城県ではない。そう、茨城都民の住む、東京都“茨城区”なのだ。
北関東の住人は地元が表に出ない。かつての埼玉や千葉がそうだったように、今や北関東南部の多くが東京のベットタウンになった。新幹線通勤がその距離をさらに縮めた。昼間は都内で働き学び、就寝のためだけに帰宅する。これは郷土ではない。だから愛着が湧かない。
県民そのものの意識が希薄で、どうして全国から認知されようか。認知度を上げるには“内側から”改革せねばなるまい。
「どちらにお住まいですか?」
「はぁ~、あの~東京の“方”です‥」
これでは認知度は上がらない。先ずは意識改革であり、そのための冠(県名の下で誇りがもてるコンテンツ)が不可欠であろう。近い将来、道州制の施行で北関東州が取り沙汰されるが・・。
「お住まいは、どちらですか?」
「首都州みだいなもんだげんど分がっけ」
「ん??」
これが現実では、あまりにも情けない。
でも、埼玉県が仲間入りしたから、まっいいか!
ところで、埼玉県は北関東? 南関東?? それとも???
◇◇◇◇◇◇
《《余談》》
ハワイ・キラウエア火山で噴火活動が続いている。終息の見通しも立たない。M6.9の強い地震まであって津波注意報が発令された。
毎年のことだが、この時期には不思議と火山活動が活発化する。日本だけではない。地球規模であるようだ。地震はM6.0で八丈島に続き、あたかも伝播しているようにも見える。昨日来、熊本と岩手でも震度4の地震があった。
5月は比較的(大きな)地震の少ない時期とはいえ油断は出来ない。明治三陸地震や福井地震は6月だった。今年は季節の進行が早い。花々も次々と早咲きしている。そう例年の6月が今年は5月なのだ。
◇◇荒天明けの穏やか日和に注意◇◇
《2017年の認知度ランキング》
1位、北海道
2位、京都府
3位、東京都
4位、沖縄県
5位、神奈川県
・・・
41位、鳥取県
42位、群馬県
43位、栃木県
44位、埼玉県
45位、佐賀県
46位、徳島県
47位、茨城県
そもそも、この3県は県名と県庁所在地が一致しない全国でも数少ない自治体である。茨城と水戸、栃木と宇都宮、群馬と前橋、この関係を、どれだけの者が認識しているだろうか。しかも代表的な名称に冠(県名)さえないのだ。
《茨城県》
茨城県などは最たるもので、全国区を数多く抱えるにも関わらず、どれにも県名が入らない。サッカーのアントラーズは「鹿嶋」で、学園都市は「つくば」だ。今をときめく海浜公園は「ひたちなか」で、県を代表する世界的企業まで「日立」であって茨城ではない。誰もが知る黄門様は言うに及ばず、納豆も同じく「水戸」なのだ。隣県の住人であれ「茨城」ブランドをまるで聞かない。
『認知(魅力)度最下位 茨城県の実力↓』
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/35892757.html
《栃木県》
栃木県にも世界遺産で名高い社寺仏閣はあるものの、これも「日光」であって栃木ではない。餃子で名を馳せた「宇都宮」も県都であり県名ではない。数ある避暑地や温泉街も「那須塩原」に「鬼怒川」と言った具合いで、焼きもの里は「益子」だ。例外は蔵の街「栃木」だが、まだローカルの域を出ていない。
《群馬県》
群馬に至っては、アレレ(失礼)? で県名と結び付くものが咄嗟に出てこない。人気NO1の「草津」温泉や、「高崎」の観音様もあるが、これとて群馬ではない。元より、上越や上信越地方と称するように、北関東ではないのだろうか。「草津、四万、水上、伊香保」と温泉巡りをしたものの県名だけは知らなかったという笑い話まである。ゆるキャラで一位に輝いた、あの群馬ちゃんは、もう消えてしまった。
北関東3県には約687万人が居住する。茨城県は全国11位で291万7857人、栃木県は18位で197万4671人、群馬県が19位の197万3476人と意外に多い。それだけ著名人も多く輩出する。五輪金メダリストは茨城県を筆頭に上位を占め、首相では群馬県だけで3人も輩出する。
問題は地元意識の欠如だろうか。何せ、群馬、栃木からは、新幹線で東京都心まで約50分であり、JRや私鉄でも都内の各ターミナルまで1時間30分もあれば到着する。車でも混雑さえなければ県南の多くが高速道路で1時間圏内に属する。だから消費者は都内に流れ、地元商店街は益々、シャッター通りになってゆく。
茨城県なら尚のことだ。県内人口の過半数が東京都内への通勤・通学圏に位置する。JRのみならず地下鉄が県南の衛星都市に分単位で乗り入れ、通勤、通学の多くの茨城県民を都心へと運んでいく。ここは茨城県ではない。そう、茨城都民の住む、東京都“茨城区”なのだ。
北関東の住人は地元が表に出ない。かつての埼玉や千葉がそうだったように、今や北関東南部の多くが東京のベットタウンになった。新幹線通勤がその距離をさらに縮めた。昼間は都内で働き学び、就寝のためだけに帰宅する。これは郷土ではない。だから愛着が湧かない。
県民そのものの意識が希薄で、どうして全国から認知されようか。認知度を上げるには“内側から”改革せねばなるまい。
「どちらにお住まいですか?」
「はぁ~、あの~東京の“方”です‥」
これでは認知度は上がらない。先ずは意識改革であり、そのための冠(県名の下で誇りがもてるコンテンツ)が不可欠であろう。近い将来、道州制の施行で北関東州が取り沙汰されるが・・。
「お住まいは、どちらですか?」
「首都州みだいなもんだげんど分がっけ」
「ん??」
これが現実では、あまりにも情けない。
でも、埼玉県が仲間入りしたから、まっいいか!
ところで、埼玉県は北関東? 南関東?? それとも???
◇◇◇◇◇◇
《《余談》》
ハワイ・キラウエア火山で噴火活動が続いている。終息の見通しも立たない。M6.9の強い地震まであって津波注意報が発令された。
毎年のことだが、この時期には不思議と火山活動が活発化する。日本だけではない。地球規模であるようだ。地震はM6.0で八丈島に続き、あたかも伝播しているようにも見える。昨日来、熊本と岩手でも震度4の地震があった。
5月は比較的(大きな)地震の少ない時期とはいえ油断は出来ない。明治三陸地震や福井地震は6月だった。今年は季節の進行が早い。花々も次々と早咲きしている。そう例年の6月が今年は5月なのだ。
◇◇荒天明けの穏やか日和に注意◇◇