稀に見る異常高温に覆われた日本列島。まだ4月だというのに全国各地を30℃超えの熱波が襲っている。21日は島根で32.1℃、兵庫や福島などでも31 ℃を超えた。22日は関東地方でも館林で32℃を記録した他、随処で真夏日(30℃超え)を観測している。

 この季節にこれだけ暑いのは尋常ではない。観測史上初めてだそうだ。日本に限らず今、この地球では何が起きようとしているのか。

 異例の暑さは経済活動にも大きな影響を及ぼす。ゴールデンウィークは、盆・正月と並ぶ書き入れ時だ。行楽には最も適した季節でもある。新緑と花に囲まれた大地は一年で最も美しい季節とも言えよう。旅行や小売業のみならず町おこしで起死回生を計る自治体にとっても格好の時期なのだ。

 桜は10日ほど早く咲き、そして散った。東北や北海道でも前倒しは変わるまい。チューリップは咲き終え、その他の花々も後に続く。こうした中、各地では芝桜公園やつつじ祭りといった一大イベントが控える。だが残念なことに咲いている保証はない。損失額たるや如何許りか。関東地方だけでも4千億との試算もあり経済活動への影響も計り知れない。

 暑さは経済活動だけではない。自然界の鳴動にも影響を与えるようだ。春先に火山活動が活発になるように、地震もこうした時期に大型化する傾向にある。奇しくも霧島連山が慌ただしい。地震への影響はどうなのだろうか。

《以下、19日記載分と1部重複》

 霧島連山の硫黄山が噴火した。これは1768年以来250年ぶりだという。霧島連山では新燃岳も噴火を続ける。火山予知連も、マグマ溜まりが広範囲に及ぶことから、年単位の長期化を懸念している。果たして、この先には何が待ち受けるのだろうか。

 《噴火続く霧島連山》

イメージ 1

(手前が硫黄山、奥は新燃岳 霧島連山の最高峰は韓国岳だ)

【1768年前後にあった大地震を見ると】

☆1763年01月29日、宝暦八戸地震、M7.9
☆1763年03月11日、八戸東方沖、M7.3
☆1763年03月15日、青森県東方沖、M7.0
(八戸と青森県東方沖は宝暦地震の余震)

☆1766年03月08日、津軽地震、M6.9
(千葉まで津波到来? 死者1500人)

☆1769年08月28日、肥後、豊後で地震、M7.4
(熊本、大分で被害大。津波あり)

☆1771年04月24日、八重山地震、M8.7
(記録に残る巨大地震。津波は85m(過去最高)にまで達し、死者12000人)

★宝暦八戸地震を2011年の東日本大震災とすると・・。

★1769年の肥後・豊後地震は文字通り2016年の熊本地震となる。

★そして、間もなく(あの巨大地震から247年目の)4月24日が・・。

 考えないに越したことはないが・・。

《参考、霧島連山の噴火と東日本の大地震↓》
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/36062460.html

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 因みに、霧島連山の最高峰は韓国岳で標高は1700mである。硫黄山が1317mであることからも一段と高い。最新の噴火は約17000年前とされ、新燃岳や硫黄山など周辺のみで噴いていることになる。この韓国岳の山頂に及ぶことはないのだろうか。カルデラ湖の規模からして不気味さを覚えるのは愚生だけだろうか。