【🤵👰+👦=👪??】
かつて、このような笑い話があった。
子供のいない夫婦が町医者を訪ねた。
夫婦 「先生、私たち結婚して10年、未だに子宝に恵まれません。何か子供を授かる良い手立てはないものでしょうか」
医師 「ところで君たち、あれの方は上手くいってるのかね?」
夫婦「先生、あれといいますと??」
医師 「あれじゃよ、あれ!」
夫婦は顔を真っ赤にして答えました。
「はい、毎日欠かさず手を握り合っております」
医師 「なに、手を握り合っておるじゃと!?」
「うーん・・・」
医師はしばらく考えてから、こう言いました。
「恐らく手の握り方が足りんのじゃろ。今日からは、もっともっと強く握りなされ。そうすれば、きっと可愛いややこに恵まれるはずじゃ。わしも陰ながら協力するからのう」
それから一年近く経ったある日のことです。
町医者の玄関をトントンと叩く音がしました。ドアを開けると、あの夫婦が立っているではありませんか。しかも乳飲み子まで抱えているのです。そして言いました。
「先生、見てください。こんな可愛いやや子が産まれました。これも先生の御指導のお陰です。なんとお礼を申し上げたらよいやら。本当に有り難うございました」
こう礼を言い残し、幸せそうに帰途につく夫婦を見送りながら、医師はこうつぶやきました。
「このわしに“良く似て”賢そうなややこじゃのう」
(・・、)🗯️🗯️
◇◇◇◇◇
厚労省が昨年6月2日に公表した2016年の人口動態統計によると・・。
合計特殊出生率は前年から0.01ポイントマイナスの1.44で、出生数は1989年に統計を取り始めて以降、初めて100万人を割る97万6979人(前年比2万8698人減)となった。一方、死亡者数は戦後最多の130万7765人で、自然減は33万人を超えた。こうしたことから人口減少の加速が一段と鮮明になったとしている。
理由は「出産世代とされる20から30代女性の減少」に「団塊ジュニアの高齢化」が大きな要因とし、「人口構造が変わらない限り減少傾向は続く」とみているが、これはそうだろう。だが、政府の言う「若い世代が希望を持てる『出生率1.80』」は本末転倒も甚だしい。これでは日本滅亡論を唱えているようなものだ。
2015年(合計特殊出生率)は前年を0.03ポイント上回る1.45だった。“回復”と浮かれていたのはなんだったのか。また元の木阿弥である。そもそも、この数年の上昇は、人口構造の歪みによる一時的現象に過ぎない。先行きは国家維持の上でも危機的な数値なのだ。
出生率の回復には問題が山積する。100万人割れも通過点でしかない。もし、今年の出生世代が出産年齢に達した時点の出生率を1.50とするなら、50万人(女子数)×1.50で、出生数は75万人となる。2世代に跨がるなら(37.5万人×1.5で)50万人台にまで落ち込んでしまう。
政府の目論み通りに出生数1.80を回復したとしよう。だが、それまでのタイムラグは如何ともしがたい。安倍政権が目指す「2025年度末までに」、なんて絶対に無理なのだ。達成には、早くとも、こうした2世代後であろう。ならば、数十年後は、この50万人が人口ピラミッドの底辺となる。しかも、これさえ危うい。
人口を維持安定させる上での置換水準は2.07とされる。もし、この時点で2.07を回復し、全員が100才まで生きたと仮定しても日本の総人口は5千万人にしかならない。しかも、これは安定した場合だ。縮小均衡なら絶望的な数値となる。日本の未来は限りなくこれに近い。
出生率1.0は1世代での半減を意味する。1.5なら2世代で、1.8でさえ6世代も経てば半減してしまう。いわば限界集落は地方ではなく日本国そのものの問題でもある。このままなら25世紀を待たずに滅亡してしまう。子供は3人(2.07+a)の社会を構築しなければ、いずれこの国は無人の荒野に帰してしまうということだ。
移民解禁といった奥の手はあるものの、これとて難しい。人は豊かさを求める。我が国の所得水準たるや凋落の一途にある。アジアだけでも中東産油国やシンガポールに遠く及ばず、中国極東や韓国にも追い付かれてしまった。そしてASEAN諸国がすぐ後に続く。誰が好き好んで貧しい国に移り住もうか。移民の是非を問う前に、我が国の若者が先に、こうした国々に脱出しまうのではないか。
科学の進歩は目覚ましい。今世紀中にも生命の本質に迫るだろう。人類であれ例外ではない。滅亡が差し迫るなら禁断の領域にだって踏み込むはずだ。マグロの如く“養殖”だって有り得ない話ではない。倫理上、それに生態学の上でもハードルは高いにせよ、人工受精による大量生産なら有り得るのではなかろうか。
人類は退化する。ことに守種本能を一段と後退させる。このままでは日本人が人類初の絶滅危惧種になりかねない。クローンもあるが、その前に精子や卵子バンクが繁盛し、ドナーが重宝がられる時代がやってくる。そして、「わしに良く似て賢そうなややこじゃ」を笑えなくなる日がすぐそこまで迫っているのかも知れない。勿論、貴方の未来にも・・。
◇◇◇◇◇◇
《折り紙/綴ら折り、鶴亀、2×4×16・・》
かつて、このような笑い話があった。
子供のいない夫婦が町医者を訪ねた。
夫婦 「先生、私たち結婚して10年、未だに子宝に恵まれません。何か子供を授かる良い手立てはないものでしょうか」
医師 「ところで君たち、あれの方は上手くいってるのかね?」
夫婦「先生、あれといいますと??」
医師 「あれじゃよ、あれ!」
夫婦は顔を真っ赤にして答えました。
「はい、毎日欠かさず手を握り合っております」
医師 「なに、手を握り合っておるじゃと!?」
「うーん・・・」
医師はしばらく考えてから、こう言いました。
「恐らく手の握り方が足りんのじゃろ。今日からは、もっともっと強く握りなされ。そうすれば、きっと可愛いややこに恵まれるはずじゃ。わしも陰ながら協力するからのう」
それから一年近く経ったある日のことです。
町医者の玄関をトントンと叩く音がしました。ドアを開けると、あの夫婦が立っているではありませんか。しかも乳飲み子まで抱えているのです。そして言いました。
「先生、見てください。こんな可愛いやや子が産まれました。これも先生の御指導のお陰です。なんとお礼を申し上げたらよいやら。本当に有り難うございました」
こう礼を言い残し、幸せそうに帰途につく夫婦を見送りながら、医師はこうつぶやきました。
「このわしに“良く似て”賢そうなややこじゃのう」
(・・、)🗯️🗯️
◇◇◇◇◇
厚労省が昨年6月2日に公表した2016年の人口動態統計によると・・。
合計特殊出生率は前年から0.01ポイントマイナスの1.44で、出生数は1989年に統計を取り始めて以降、初めて100万人を割る97万6979人(前年比2万8698人減)となった。一方、死亡者数は戦後最多の130万7765人で、自然減は33万人を超えた。こうしたことから人口減少の加速が一段と鮮明になったとしている。

理由は「出産世代とされる20から30代女性の減少」に「団塊ジュニアの高齢化」が大きな要因とし、「人口構造が変わらない限り減少傾向は続く」とみているが、これはそうだろう。だが、政府の言う「若い世代が希望を持てる『出生率1.80』」は本末転倒も甚だしい。これでは日本滅亡論を唱えているようなものだ。
2015年(合計特殊出生率)は前年を0.03ポイント上回る1.45だった。“回復”と浮かれていたのはなんだったのか。また元の木阿弥である。そもそも、この数年の上昇は、人口構造の歪みによる一時的現象に過ぎない。先行きは国家維持の上でも危機的な数値なのだ。
出生率の回復には問題が山積する。100万人割れも通過点でしかない。もし、今年の出生世代が出産年齢に達した時点の出生率を1.50とするなら、50万人(女子数)×1.50で、出生数は75万人となる。2世代に跨がるなら(37.5万人×1.5で)50万人台にまで落ち込んでしまう。
政府の目論み通りに出生数1.80を回復したとしよう。だが、それまでのタイムラグは如何ともしがたい。安倍政権が目指す「2025年度末までに」、なんて絶対に無理なのだ。達成には、早くとも、こうした2世代後であろう。ならば、数十年後は、この50万人が人口ピラミッドの底辺となる。しかも、これさえ危うい。
人口を維持安定させる上での置換水準は2.07とされる。もし、この時点で2.07を回復し、全員が100才まで生きたと仮定しても日本の総人口は5千万人にしかならない。しかも、これは安定した場合だ。縮小均衡なら絶望的な数値となる。日本の未来は限りなくこれに近い。
出生率1.0は1世代での半減を意味する。1.5なら2世代で、1.8でさえ6世代も経てば半減してしまう。いわば限界集落は地方ではなく日本国そのものの問題でもある。このままなら25世紀を待たずに滅亡してしまう。子供は3人(2.07+a)の社会を構築しなければ、いずれこの国は無人の荒野に帰してしまうということだ。
移民解禁といった奥の手はあるものの、これとて難しい。人は豊かさを求める。我が国の所得水準たるや凋落の一途にある。アジアだけでも中東産油国やシンガポールに遠く及ばず、中国極東や韓国にも追い付かれてしまった。そしてASEAN諸国がすぐ後に続く。誰が好き好んで貧しい国に移り住もうか。移民の是非を問う前に、我が国の若者が先に、こうした国々に脱出しまうのではないか。
科学の進歩は目覚ましい。今世紀中にも生命の本質に迫るだろう。人類であれ例外ではない。滅亡が差し迫るなら禁断の領域にだって踏み込むはずだ。マグロの如く“養殖”だって有り得ない話ではない。倫理上、それに生態学の上でもハードルは高いにせよ、人工受精による大量生産なら有り得るのではなかろうか。
人類は退化する。ことに守種本能を一段と後退させる。このままでは日本人が人類初の絶滅危惧種になりかねない。クローンもあるが、その前に精子や卵子バンクが繁盛し、ドナーが重宝がられる時代がやってくる。そして、「わしに良く似て賢そうなややこじゃ」を笑えなくなる日がすぐそこまで迫っているのかも知れない。勿論、貴方の未来にも・・。
◇◇◇◇◇◇
《折り紙/綴ら折り、鶴亀、2×4×16・・》
