◇◇五輪開催中の韓国でまた地震が急増している。昨日(2月11日)には慶尚北道浦項市の北西5kmを震源にM4.6の地震が発生した。この地震は昨年11月(M5.4)の余震と見られているが、この2月から再び増え始め、M2以上の地震だけでも6回と、通算では94回に及ぶという。

そもそも韓国は地震地帯だ。日本列島ほどではないものの歴史的には大きな地震災害にも見舞われてきた。昨今でも、北朝鮮には活火山の白頭山があり、ここ数年の地殻変動と山体膨張から専門家の間でも“巨大噴火や大地震が迫っているのでは”と危惧されている。

《巨大なカルデラ湖を従える白頭山》

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(白頭山は10世紀前半、この2000年では世界最大級とされる巨大噴火を起こしているが、この約1000年間は沈黙を保ったままだ。噴火した場合、地震に火山と、世界で最も危険な山のひとつに見られている)

以下、一部重複

一昨年は7月にM4.9が、9月には近年では最大規模とされるM5.8の地震が発生した。昨年11月の地震でも建物の一部損壊や怪我人多数といった韓国では珍しい大きな被害を生じている。

韓国で有史以来最大の地震は1681年の江原道地震といわれる。東海岸を震源に、その規模はM7.5と推測され、韓国では希な津波が発生するなど被害は甚大であったという。地質学のデータからも韓(朝鮮)半島では400から500年周期でM7クラスの大地震が発生している。

日本での地震と比較してみよう。

☆日本列島の巨大地震
★韓国での大地震

☆1677年04月13日、延宝八戸地震、M8.0
☆1677年11月04日、延宝房総沖地震、M8.5
★1681年06月26日、江原道地震、M7.5
☆1703年12月31日、元禄地震、M8.1~8.5
☆1707年12月28日、宝永地震、M8.7~9.3

この年代は、日本の歴史上、最も地震活動が活発な時期でもあった。富士山(宝永の)噴火もこの最中である。韓国の大地震も、こうした流れの中で発生したことになる。

一昨日、政府の地震調査委員会は、これまで向こう30年で70%としていた南海トラフ型地震の発生確率を80%に引き上げた。極東の地震は日本や台湾だけではない。韓国も地震国であり、日本とは運命共同体にある。ともあれ平和の祭典が無事であることに越したことはないが。

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《《平昌オリンピック》》

(凍てつく平和の祭典)

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(深夜と寒さでガラガラのスタンド)
◇◇人気沸騰の日本や欧米開催の五輪では考えられない光景だ。

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オリンピックが寒さに震えている。アメリカのゴールデンタイムに合わせたためか深夜に及ぶことも多い。屋外競技などは堪ったものではない。深夜0時を過ぎ、しかも氷点下10度から20度にも達する極寒の下で行われている。

北欧やカナダの選手が「こんなのクレージーだ」と言うぐらいだから余程寒いのだろう。最早、主役は北朝鮮に取って代わり、中身たるや我慢比べオリンピックになってしまった。

如何にスポンサー収入が大切とはいえ、これではオリンピックではない。商業主義そのものではないか。選手も観客も可哀想だ。これからも辞退や番狂わせが相次ぐだろう。こんなオリンピックなら、やらない方がいい。