今年の7月は台風の発生が多い。既に7個(3~9号)でまもなく8個になろうとしている。長期予報では、太平洋高気圧に加えてチベット高気圧の張り出しも強く、この夏は晴天続きの「猛暑」になると予想していたはずだが、こと晴れに関しては早くも怪しげな雲行きである。

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《南海上に相次ぐ台風とその卵》

1ヶ月で、これだけ発生するのも珍しい。直近でさえ1994年まで遡らねばならない。この年も台風は多い。7月だけで(発生は)7個に達した。しかもこの年には大地震も多発していた。

1994年07月22日、日本海北部で地震、M7.3
深発(震源は地下552kmの)地震

1994年10月04日、北海道東方沖地震、M8.3
最大震度6。死者行方不明、北方領土で11名

1994年10月09日、北海道東方沖余震、M7.3
最大震度4

1994年12月28日、三陸はるか沖地震、M7.8
八戸で最大震度6、死者3名

1995年01月07日、岩手県沖で地震、M6.9
八戸、盛岡で最大震度5

未だ今年と比較するには時期尚早とはいえ、1994年と同じく、この7月13日には日本海西部を震源にM6.3の深発(地下590km)地震が発生している。 しかも、全国各地を襲っている、これまでの記録的猛暑までソックリなのだ。

それだけではない。翌年(1995年)1月17日には、未曾有の都市型災害でもある、あの阪神淡路大震災に遭遇している。

気象と地象の違いこそあれ台風も地震も関わっていることだけは確かだ。だからこそ四季があり熱水鉱床には生命が宿る。こうした予測は外れるに越したことはないが、念のため‥。

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因みに、しばらく静かだった富士火山帯に沿って、やや鳴動の兆しがみられる。富士火山帯とは、新潟西部から長野、山梨、静岡を通り、伊豆、小笠原諸島にかけての火山群だが、最近ではベヨネース列岩(明神礁)付近の海面変色で話題(噴火警報発令)になった。

今、こうしたラインでの地震が増加傾向にある。小規模ながら、この1週間だけでも三宅島近海(M2.7)、八丈島東方沖(M4.5)と続き、今朝方には鳥島近海でもM5.6の地震があった。日本列島屈指の多発地帯であり、ことさら珍らしくはないものの、しばらく静かだっただけに気になる。活動再開の前触れだろうか。