しばらく静かだったと思いきや、また動き出した。11月11日に熊本でM4.2(最大震度4)、12日に宮城県沖でM5.8(同震度4)、与那国島近海でM5.3(同震度2)といった具合である。

当地も久しぶりに弱震(震度2)で揺れたが、これはともかく、11日には伊勢湾を震源としてM4.8(最大震度2)の地震が発生している。日本列島は、また小さな活動期に入ったようだ。

11日の関東地方は、この季節には珍しく荒天だった。時折、強い風を伴い大粒の雨が降っていた。再三の記載通り、荒れ模様の下では地震が少ない。無感や小規模地震はともかく、M7を超える規模なら(荒天域を震源に)発生した形跡すらない。何れの大地震にも特質がある。

先ずは(1)秋から春にかけてが多く、とりわけ冬場に集中する傾向にある。(2)荒天から5日以内の穏やかな日和に限って多い。そして(3)事前にあった大地震の領域から一定の距離を置いて発生している。(4)長い間、有感地震が途絶えている、となる。

あくまで仮説だが、こうしたことから次の発生時期と領域が浮かび上がる。熊本と鳥取、北海道南は大地震があったばかりだ。東北地方は、アウターライズや海域を除き、この冬に太平洋側で直下地震の可能性は低いのではないか。

危険地帯はどこだろう。確率的には、関東以西の太平洋側、東北地方の日本海側から北陸、さらには中央構造線の未発地帯となる。しばらく動いていない地域は限られる。なかでも怪しいのは、やはり○○南部から○○方面か。

加えて、月の引力も危ない。先日、東京大学の研究グループもネイチャーで発表したように、潮の満ち引きが影響を及ぼすかも知れない。ならば、信憑性はともかく、このようになる。

(a)11月中頃から2月末にかけて(b)地震が途絶えている地域では(c)荒天が収まった数日内の穏やかな日和で、尚且つ(d)潮の満ち引きに影響を与える月の引力が最も強く働く頃合い(満月の前後?など)が最も危ない。

但し、これはM7を超えるような大地震に関してのみであり、中小の規模なら、減少はすれど荒天下でも満遍なく発生する。風雨(雪)であれ、遠方地震の余波は含まない。足元が荒れ模様でも、震源域が好天なら、地震の危険は去らないということだ。念のため。