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7月11日、AM7:30撮影
久しぶりの晴れ。飛行機雲の出ない条件下で長らく滞留する帯雲。方位は、ほぼ南北。

今夏は暑い。ラニーニャ現象の余波で記録的猛暑が予測されている。既に西日本の一部では38度を突破し北関東でも36度を超えた。まだ梅雨は明けていない。このまま夏本番なら、どこまで上がるやら。これまでの猛暑ベスト5は‥

2013年08月12日、高知県四万十市、41.0℃
2007年08月16日、埼玉県熊谷市、40.9℃
2007年08月16日、岐阜県多治見市、40.9℃
1933年07月25日、山形県山形市、40.8℃
2013年08月10日、山梨県甲府市、40.7℃

‥となるが、気象庁や気象サービス各社の情報からは、41℃の日本記録さえ更新しそうな雲行きである。暑くなるのは確かとしても、本当に全国的な記録的猛暑になるのだろうか。

猛暑や干魃の年に大量発生するとされる毛虫といった害虫も、雨不足が心配される当地にあって、それもない。朝夕は例年にない涼しさで、まだ熱帯夜は一度もない。6月末から赤トンボが群れ、夜には秋虫の大合唱が始まっている。

エルニーニョが冷夏で、ラニーニャは猛暑になると言われるが必ずではない。あくまで統計的に“多かった”というだけで、その逆(6月1日記載)も少なからずある。しかも大きな災厄ほど、こうした只中を襲っているのだ。

大方の予想通りなら今夏は猛暑だろう。もし、梅雨明けが大幅に遅れたり、一部であれ高温予報に反した場合はどうか。こうした状況が一番危ない。歴史は物語る。大地震、火山噴火、台風と、我々の予測が覆されたとき、鬼哭は高い確率で忍び寄っている。

冒頭の雲は、北側が東北地方から北海道の西部を、南側は茨城から千葉・房総半島方面を指向する。その先は、伊豆地方だが、こちらは暫く地震がない。異様な静けさだけが際立つ。日本列島屈指の地震多発地帯に4ヶ月以上にも渡って有感地震すらない。

昨日来、久しぶりに島嶼部の八丈島で連続し、三宅島付近でも揺れ始めたことから、この夏にも、さらに大きめか、北上して群発化する可能性が高いのではないか。気象と地象は無関係ではない。今後の気象変動に注視して頂きたい。