イタリアの名門サッカークラブ「インテル・ミラノ」が、この6日、中国家電量販大手の蘇寧雲商集団に買収された。同じくイタリアの強豪ACミランを巡っては、ネット通販大手のアリババ集団や不動産大連万達集団が食指を動かしているという。
スペインでは、アトレチコやエスパニョールなど、20チーム中、16チームが中国からの資本や何らかの関係で維持されている。比較的健全とされた英プレミアリーグでさえ、マンチェスターシティーは、中国の投資ファンドなど4億ドルの出資で運営される。岡崎の在籍する、あのミラクル優勝劇のレスターはタイ資本である。
日本だってうかうか出来ない。何時なんどき外資に乗っ取られないとは限らない。だが日本の場合はサッカーよりも野球であろう。国際的には、サッカーがメジャーで野球はマイナーとはいえ市場規模が全く違う。草創期のJリーグと異なり、集客力、売り上げ共に一桁は多い。
プロ野球の開設は1936年だが、その後しばらく経営母体は、映画、鉄道、新聞各社が主力だった。時代の流れは、まず映画を撤退させた。そして鉄道、新聞と続いた。鉄道会社は西武だけが残り、毎日、産経が退いた今、新聞社系列は読売巨人軍と中日ドラゴンズだけである。
産業の盛衰は早い。流水の如く移ろう。メディアが母体とて安心は出来ない。情報の多様化は球団保有の意義を薄める。地域密着の浸透で視聴率は下がり続け地上波でのTV中継すらない。全国が視野のグッツ販売も不振を極める。
もし、中国資本が欲しがるとしたら、それは何処だろう。やはり巨人ではないか。何せ年間300万人の集客力と約2100万人(日本人全体の約20%)に及ぶ固定ファンは捨てがたい。阪神も数では拮抗するが、首都圏に位置するだけに、コンテンツの価値がまるで違う。
フォーブスによると、プロスポーツの資産価値ランキングは、(1)サッカーのレアルマドリードが4042億円(2)大リーグのヤンキースとNFLのカウボーイスが同じく3968億円となる。すると、巨人の場合は市場規模から逆算して、恐らく1000億程度ではないかと推測できる。
この先、世界のプロスポーツ界は多難な時代を迎える。英国のEU離脱を引き金に各競技共に混迷の度合いを深めるだろう。だが野球には(多分)オリンピックが控える。東京開催だけに、その価値は計り知れない。大リーガーの不参加を差し引いてもプロ野球株は高騰するはずだ。
あくまで仮説だが、報道による福利の提供が趣旨とはいえ、新聞社だって営利企業だ。この機会を見逃す手はない。世界経済が低迷する中で日本だけが安泰のはずもない。大リーグだってマードックあり任天堂ありだった。視聴率のみならず観客数まで大きく落とすなら、お荷物球団と見なして『売却も有り』ではないか。
世界のビッグクラブを次々と買収するチャイナマネーからすれば1000億円など微々たる額でしかない。1500億円でも争奪戦になるだろう。なにせ日本では一億人が一喜一憂する国民的スポーツなのだ。但し、中国バブルが崩壊せず、持続すればの話ではあるが‥。
スペインでは、アトレチコやエスパニョールなど、20チーム中、16チームが中国からの資本や何らかの関係で維持されている。比較的健全とされた英プレミアリーグでさえ、マンチェスターシティーは、中国の投資ファンドなど4億ドルの出資で運営される。岡崎の在籍する、あのミラクル優勝劇のレスターはタイ資本である。
日本だってうかうか出来ない。何時なんどき外資に乗っ取られないとは限らない。だが日本の場合はサッカーよりも野球であろう。国際的には、サッカーがメジャーで野球はマイナーとはいえ市場規模が全く違う。草創期のJリーグと異なり、集客力、売り上げ共に一桁は多い。
プロ野球の開設は1936年だが、その後しばらく経営母体は、映画、鉄道、新聞各社が主力だった。時代の流れは、まず映画を撤退させた。そして鉄道、新聞と続いた。鉄道会社は西武だけが残り、毎日、産経が退いた今、新聞社系列は読売巨人軍と中日ドラゴンズだけである。
産業の盛衰は早い。流水の如く移ろう。メディアが母体とて安心は出来ない。情報の多様化は球団保有の意義を薄める。地域密着の浸透で視聴率は下がり続け地上波でのTV中継すらない。全国が視野のグッツ販売も不振を極める。
もし、中国資本が欲しがるとしたら、それは何処だろう。やはり巨人ではないか。何せ年間300万人の集客力と約2100万人(日本人全体の約20%)に及ぶ固定ファンは捨てがたい。阪神も数では拮抗するが、首都圏に位置するだけに、コンテンツの価値がまるで違う。
フォーブスによると、プロスポーツの資産価値ランキングは、(1)サッカーのレアルマドリードが4042億円(2)大リーグのヤンキースとNFLのカウボーイスが同じく3968億円となる。すると、巨人の場合は市場規模から逆算して、恐らく1000億程度ではないかと推測できる。
この先、世界のプロスポーツ界は多難な時代を迎える。英国のEU離脱を引き金に各競技共に混迷の度合いを深めるだろう。だが野球には(多分)オリンピックが控える。東京開催だけに、その価値は計り知れない。大リーガーの不参加を差し引いてもプロ野球株は高騰するはずだ。
あくまで仮説だが、報道による福利の提供が趣旨とはいえ、新聞社だって営利企業だ。この機会を見逃す手はない。世界経済が低迷する中で日本だけが安泰のはずもない。大リーグだってマードックあり任天堂ありだった。視聴率のみならず観客数まで大きく落とすなら、お荷物球団と見なして『売却も有り』ではないか。
世界のビッグクラブを次々と買収するチャイナマネーからすれば1000億円など微々たる額でしかない。1500億円でも争奪戦になるだろう。なにせ日本では一億人が一喜一憂する国民的スポーツなのだ。但し、中国バブルが崩壊せず、持続すればの話ではあるが‥。