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夕刻(27日18:40)撮影で不鮮明ながら、しばらく滞留する長大な帯状雲を観測した。4月以降、長らく途絶えていたが、この季節になって久々の出現である。方位は北北東から南南西で、当地からは南関東~伊豆(諸島)、そして東北、北海道方面を指向する。

桜前線も根室半島に達し、もう散り終えた頃合いかと思うが、不思議なことに桜の開花期には大地震がない。既述につき詳細は省くものの、有史以来、桜のシーズンに限っては(当該域を震源とした)M7を超えるような大地震に遭遇した形跡がないのだ。

先月の熊本地震も桜の花が散り終えた直後だった。その後、桜前線が北上するに従い地震も北上した。4月中旬には、それまでの半月近く有感地震すら途絶えていた関東地方が揺れ始め、5月16日には緊急地震速報も発令された。そして東北地方に移行して活発化している。

現在、全国的に新緑の季節を迎えている。こうした中では東日本に地震が多い。取り分け北日本で多発する傾向にある。無論、西日本も安心はできないが、北側ほど要注意であろう。

北海道周辺が日本列島有数の地震多発地帯とはいえ、やはり桜の開花期に少なく、その前後に多い。(巨)大地震なら、ことにそうだ。この半世紀を辿ってみても‥。

1968年05月16日、十勝沖地震、M8.3
1973年06月17日、根室半島沖地震、M7.8
1975年06月10日、北海道東方沖地震、M7.7
1993年07月12日、北海道南西沖地震、M7.7

M8前後の(巨)大地震は桜の季節を避けるが如くに発生している。無論、大地震は、この時期だけではない。だが北の大地でも桜の開花期を外していることだけは確かなようだ。

写真の雲向きは北北東から南南西だが、西側では活発な九州地方を除き、地震活動も恒常的な範囲に戻っている。反面、伊豆(諸島)方面では異様な静けさが続き、北日本でも従来よりまだ少ない。時期的には(1)北日本、(2)伊豆方面、(3)茨城県南西部から南関東一帯ではないか。この先、一週間程度は様子をみたい。