プロ野球がおかしい。とはいえ選手ではない。今度はコミッショナーの方だ。元検察庁の公安部長だか特捜部長だかは知らないが、あまりにもファンをバカにしている。
熊崎コミッショナーが通達した「自主申告」を促す特別措置では‥。
今月6日から25日までに野球賭博への関与を自主申告した場合、無期失格処分が下されても、一年後に真摯な反省がみられれば一年間の失格に変更され、その時点で処分が解除される、とある。
本当に司法経験者なのか。ただ「元」を振りかざして“司法取引ごっこ”をしているだけにしか思えない。これでは青少年の模範になるどころか、プロ野球の選手なら多少の不正でも許される、と勘違いしてしまうだろう。
大相撲の八百長疑惑では多くの関取が解雇され永久追放された。大関琴光喜は処分を不当として裁判で争ったが敗訴した。薬物疑惑のロシア勢3力士も同じだ。陸上競技では、そうとも知らずに飲んだ風邪薬の一錠で、数年間の出場停止処分を受けた日本人選手が何人もいる。それに引き換え、プロ野球(コミッショナー)は、なんと甘いことか。
もし警察官が窃盗の罪で懲戒免職となり、反省だけで一年後に復帰するなら、そんな警察は誰も信じない。もし小学校の教師が児童への猥褻行為で解雇され、一年間の反省で戻って来るなら、そんな学校には誰も行くまい。
野球はケガが多い。最近でも、松坂、和田、藤川、ダルビッシュといった投手が肘の故障で、一年から一年半の休養を余儀なくされている。野手でも靭帯損傷や骨折なら復帰までには相当の時間を要する、それが、一年程度の出場停止なら、ケガによる治療とリハビリの期間よりも短い。これが処分といえるだろうか。
不正発覚なら球団も処分すべきだった。サッカーの浦和レッツはサポーターの人種差別行為で無観客試合を強いられた。その厳しさがプロ野球にはない。開催権の剥奪すらない。それどころか短期間での復帰さえ認める体たらくだ。
開幕早々、珍事続きのプロ野球。楽天は序盤の8試合にホームランがなく、オリックスは未だにない。渦中の巨人は快進撃で始まる。最も不思議なのは観客動員数で、開幕3連戦は各球場共に、ほぼ超満員の状態である。
これぞ野球賭博の宣伝効果で、さすがに巨人軍は人気も凄い! と誉めたいところだが、そうは問屋が卸さない。“罪人” が一年で戻るようなら誰も観なくなるだろう。ならば選手だけの問題ではない。不正を許したコミッショナーの責任は重い。
プロ野球では賭博行為の自主申告が始まったばかりだが、今度はバドミントン界に激震が走った。スーパースターで、リオ五輪のメダル有力候補でもある桃田、それに田児が闇カジノに出入りしていたという。五輪種目は甘くはない。厳しい処分が下されそうだ。残念ながらリオ五輪への道は閉ざされるだろう。
一方、違法カジノへの出入りは、バドミントン選手だけではない。プロ野球選手にもあったはずだ。それも度々週刊誌に書かれている通り、某球団の主力選手である。それを、どうして放置するのか。プロ野球、ことに巨人軍は治外法権だとでもいうのか。
野球賭博に自主申告を求めるなら、違法カジノへの出入りも問うべきではないか。これまで通り、「カジノは不問」とするなら、コミッショナーに存在価値はない。違法を容認するコミッショナーなんていらない。追放に値するのは不正を働いた選手だけではない。コミッショナー自身も同罪である。
熊崎コミッショナーが通達した「自主申告」を促す特別措置では‥。
今月6日から25日までに野球賭博への関与を自主申告した場合、無期失格処分が下されても、一年後に真摯な反省がみられれば一年間の失格に変更され、その時点で処分が解除される、とある。
本当に司法経験者なのか。ただ「元」を振りかざして“司法取引ごっこ”をしているだけにしか思えない。これでは青少年の模範になるどころか、プロ野球の選手なら多少の不正でも許される、と勘違いしてしまうだろう。
大相撲の八百長疑惑では多くの関取が解雇され永久追放された。大関琴光喜は処分を不当として裁判で争ったが敗訴した。薬物疑惑のロシア勢3力士も同じだ。陸上競技では、そうとも知らずに飲んだ風邪薬の一錠で、数年間の出場停止処分を受けた日本人選手が何人もいる。それに引き換え、プロ野球(コミッショナー)は、なんと甘いことか。
もし警察官が窃盗の罪で懲戒免職となり、反省だけで一年後に復帰するなら、そんな警察は誰も信じない。もし小学校の教師が児童への猥褻行為で解雇され、一年間の反省で戻って来るなら、そんな学校には誰も行くまい。
野球はケガが多い。最近でも、松坂、和田、藤川、ダルビッシュといった投手が肘の故障で、一年から一年半の休養を余儀なくされている。野手でも靭帯損傷や骨折なら復帰までには相当の時間を要する、それが、一年程度の出場停止なら、ケガによる治療とリハビリの期間よりも短い。これが処分といえるだろうか。
不正発覚なら球団も処分すべきだった。サッカーの浦和レッツはサポーターの人種差別行為で無観客試合を強いられた。その厳しさがプロ野球にはない。開催権の剥奪すらない。それどころか短期間での復帰さえ認める体たらくだ。
開幕早々、珍事続きのプロ野球。楽天は序盤の8試合にホームランがなく、オリックスは未だにない。渦中の巨人は快進撃で始まる。最も不思議なのは観客動員数で、開幕3連戦は各球場共に、ほぼ超満員の状態である。
これぞ野球賭博の宣伝効果で、さすがに巨人軍は人気も凄い! と誉めたいところだが、そうは問屋が卸さない。“罪人” が一年で戻るようなら誰も観なくなるだろう。ならば選手だけの問題ではない。不正を許したコミッショナーの責任は重い。
プロ野球では賭博行為の自主申告が始まったばかりだが、今度はバドミントン界に激震が走った。スーパースターで、リオ五輪のメダル有力候補でもある桃田、それに田児が闇カジノに出入りしていたという。五輪種目は甘くはない。厳しい処分が下されそうだ。残念ながらリオ五輪への道は閉ざされるだろう。
一方、違法カジノへの出入りは、バドミントン選手だけではない。プロ野球選手にもあったはずだ。それも度々週刊誌に書かれている通り、某球団の主力選手である。それを、どうして放置するのか。プロ野球、ことに巨人軍は治外法権だとでもいうのか。
野球賭博に自主申告を求めるなら、違法カジノへの出入りも問うべきではないか。これまで通り、「カジノは不問」とするなら、コミッショナーに存在価値はない。違法を容認するコミッショナーなんていらない。追放に値するのは不正を働いた選手だけではない。コミッショナー自身も同罪である。