内閣府によると、東海から西日本一帯で危惧される南海トラフ巨大地震による長周期地震動による揺れ幅は、大阪湾の埋め立て地で最大6mになると試算した。東京や名古屋でも2mから3mと予測している。日本には、既に4000棟以上の超高層ビルが建設されているが、本当に大丈夫なのだろうか。
周知の通り、南海トラフでは、これまでも繰り返して巨大地震が発生してきた。しかも単発ではない。余震のみならず、明らかに予兆と思われる現象もあった。周辺を揺らす前震のことだが、それだけではない。どうやら地球規模でも起きているようだ。
先ずは、これまで数回の南海トラフ型と、同時期に発生した巨大地震の場所をみて頂きたい。
1605年、慶長地震、M8.0
1707年、宝永地震、M8.6
1854年、安政地震、M8.4
(12/23安政東海、12/24安政南海)
慶長地震では、1600年の2月、ペルー沖でM8.0、M8.2と続き、1604年には同域でM8.6の巨大地震があった。1611年には三陸沖(慶長三陸地震)でもM8.1があった。
宝永地震では、1700年に太平洋北西部を震源とするM9.2の史上最大規模とされるカスケード地震があり、1715年と1716年にはペルー沖でM8.0、M9.0と巨大地震が連続した。日本側でも1703年に関東地方がM8.1の(元禄関東)地震に襲われている。
安政地震では、チリ沖、ハイチ、リワード諸島と、M7.7からM8.5の規模で連続した後、1857年、米国のカルフォルニア南部をM8.3の巨大地震が襲った。日本でも、1855年から1856にかけて、安政江戸地震や安政八戸地震がM7.1からM8.0の規模で発生した。
この様に、いずれも状況は酷似する。僅かな期間に極東と中南米付近に巨大地震が集中している。やはり、其々が作用し合うのではないか。
南海トラフとは異なるが、2011年の東日本大震災でも同じだ。9月19日に記載した通り、現状は、日本列島とチリ沖の両側に巨大地震が相次ぐ真っ只中にある。2010年から2014年の数年間だけで、M8超の巨大地震が4度も発生しているのだ。しかも、まだ終わりではない。内3度はチリ側であり、これではバランスが取れない。東日本大震災の余波は残る。南海トラフの危機は一段と高まる。揺り戻しがないと説明が付かない。
史上最強のエルニーニョに前代未聞の暖冬。春に開花の梅が、年末に咲き始め、厳冬に蝶の舞う日々。エルニーニョとは、南米チリ沖の海水温上昇のことだが、この時期には地震が多い。それも大地震だ。しかも日本だけではない。既述(スーパーエルニーニョに続く大地震)では日本に関してのみだが、地球の裏側でも同じことが起きている。海水温の上昇と関係するのだろうか。見事に一致している。水温の変化が地殻を刺激するのか、地殻の異変が水温に影響を与えるのか、それは分からない。だが、アジア極東と北中南米の巨大地震が連動しているのは疑いようのない事実なのだ。
もしや、エルニーニョに触発されてチリやペルー沖が動く。北中米にも波及する。余波は極東にも及ぶ。こうした一連の流れがあるのではないか。その過程で一定距離を伝播する。何れにせよ、この流れは、まだ終わっていない。
周知の通り、南海トラフでは、これまでも繰り返して巨大地震が発生してきた。しかも単発ではない。余震のみならず、明らかに予兆と思われる現象もあった。周辺を揺らす前震のことだが、それだけではない。どうやら地球規模でも起きているようだ。
先ずは、これまで数回の南海トラフ型と、同時期に発生した巨大地震の場所をみて頂きたい。
1605年、慶長地震、M8.0
1707年、宝永地震、M8.6
1854年、安政地震、M8.4
(12/23安政東海、12/24安政南海)
慶長地震では、1600年の2月、ペルー沖でM8.0、M8.2と続き、1604年には同域でM8.6の巨大地震があった。1611年には三陸沖(慶長三陸地震)でもM8.1があった。
宝永地震では、1700年に太平洋北西部を震源とするM9.2の史上最大規模とされるカスケード地震があり、1715年と1716年にはペルー沖でM8.0、M9.0と巨大地震が連続した。日本側でも1703年に関東地方がM8.1の(元禄関東)地震に襲われている。
安政地震では、チリ沖、ハイチ、リワード諸島と、M7.7からM8.5の規模で連続した後、1857年、米国のカルフォルニア南部をM8.3の巨大地震が襲った。日本でも、1855年から1856にかけて、安政江戸地震や安政八戸地震がM7.1からM8.0の規模で発生した。
この様に、いずれも状況は酷似する。僅かな期間に極東と中南米付近に巨大地震が集中している。やはり、其々が作用し合うのではないか。
南海トラフとは異なるが、2011年の東日本大震災でも同じだ。9月19日に記載した通り、現状は、日本列島とチリ沖の両側に巨大地震が相次ぐ真っ只中にある。2010年から2014年の数年間だけで、M8超の巨大地震が4度も発生しているのだ。しかも、まだ終わりではない。内3度はチリ側であり、これではバランスが取れない。東日本大震災の余波は残る。南海トラフの危機は一段と高まる。揺り戻しがないと説明が付かない。
史上最強のエルニーニョに前代未聞の暖冬。春に開花の梅が、年末に咲き始め、厳冬に蝶の舞う日々。エルニーニョとは、南米チリ沖の海水温上昇のことだが、この時期には地震が多い。それも大地震だ。しかも日本だけではない。既述(スーパーエルニーニョに続く大地震)では日本に関してのみだが、地球の裏側でも同じことが起きている。海水温の上昇と関係するのだろうか。見事に一致している。水温の変化が地殻を刺激するのか、地殻の異変が水温に影響を与えるのか、それは分からない。だが、アジア極東と北中南米の巨大地震が連動しているのは疑いようのない事実なのだ。
もしや、エルニーニョに触発されてチリやペルー沖が動く。北中米にも波及する。余波は極東にも及ぶ。こうした一連の流れがあるのではないか。その過程で一定距離を伝播する。何れにせよ、この流れは、まだ終わっていない。