5月2日、日本時間5月3日、ボクシングの世紀の一戦が米国のラスベガスで行われる。述べるまでもないが、ウェルター級のメイウェザーとパッキャオだ。無敗の最強王者メイウェザーに六階級制覇パッキャオの対決は凄まじい試合になるだろう。凄いのは試合だけではない。320億円とされる興行も破格だ。リンクサイドには1500万円の値が付き、有料TVの視聴料ですら1万円だという。パッキャオなどは、勝敗に関わらず、フィリピンの長者No1になってしまうのではないか。
世界は広い。この二人を凌ぐスーパースターがいる。ミドル級のゴロフキンだ。カザフスタンの彼は、アテネオリンピックの銀メダリストであり、バンコク世界選手権の優勝者でもある。しかも、その戦績が凄い。プロでは32戦全勝の内、29回はKO勝ちで、その強さゆえ挑戦者がいない。さらにはアマチュアでも350戦で345勝であり、プロアマ通じて、今だにダウンの経験すらない。文字通り、ボクシング界始まって以来ともいえる、スーパーモンスターだ。
このゴロフキンにも刺客がいる。その一人が村田諒太だ。ロンドンオリンピックの金メダリストであり、プロでも強い。昨日の試合も世界ランカーに5回KOで完勝している。もし、ゴロフキンと村田が対戦したら、どうなるだろう。五輪メダリスト同士で注目され、その価値は計り知れない。興行は、恐らく、5月2日の額を下るまい。但し、このまま村田が勝ち続けることが条件だが、とんでもない盛り上がりを見せるだろう。
いずれにせよ、ワンコインランチで悩む愚生には、数百億より百円玉の方が大事だが。