宮城と山形県の境界に位置する蔵王山の火山性地震が11日以後、増加しているそうだ。蔵王山の噴火は1940年4月を最後に鎮静化している。蔵王山の噴火は1694年から1794年までを除けば、数年から10年程度の間隔で繰返しており、75年もの間、鎮静化しているのは久しい。
昨年、神戸大学の研究チームが、日本列島で巨大火山噴火(スーパーボルケーノ)が起きる確率は100年以内で1%と発表した。しかも死者数は一億人だ。これは日本の全滅を意味する。7300年前にはトカラ列島の火山噴火で南日本の縄文文化が壊滅したとされる。小惑星衝突説が有力な恐竜絶滅だって、この説が対極に根強く残る。
確率の1%は極めて低い値だ。だが、阪神淡路の地震も東日本大震災でも、確率は同様な状況下で起きている。たかが1%もされど1%だ。蔵王山での心配は無用だろうが、東日本大震災以後、心配された富士山などは沈黙を保ったままだ。安心は早い。まだ四年しか経っていない。