オランダのアムステルダム、王宮から
ダムストリート沿いに東に6分歩いて、
クローフェンニールスブルフヴァル運河
に着く手前の右側に旧東インド会社の
本館があります。出張の合間にアムス
テルダムに立ち寄る都度、私は必ずと
言ってよいほどこの建物のファサードに
佇みます。
家族と別れ、たくさんのオランダ人たちが
ここから未知なる世界へ旅立って行った
のかという感慨にふけるんですね。
「どうも、この町がすきである。」
司馬遼太郎はオランダのライデンを評して
こう言っている(街道をゆく 35)。
尤も街道をゆく1では、「『近江』という
このあわあわとした国名を口ずさむだけで
もう、私には詩がはじまっているほど、
この国が好きである。」
とも語っているので近江の方がライデンより
もっとお気に入りだったと言えそうですが
(ここんとこ私の勝手な思い入れです 笑)。
運河ぞいにならぶ17~19世紀のレンガ造り
の家の質朴さやオランダ人の勤勉さ、名より
実のフィロソフィーが司馬さんの琴線に触れ
たのだろうと思います。