私が若いころ、とある政党の決起集会(屋内)で最前列に座ったことがあります。

これは事前に「そこにいる」事が決められていました。

私だけではなく最前列に座る全員がそうです。

もちろん私を含め全員が一般人です。警備に関しては素人ですから万一の場合に何か出来る事を期待されているワケではありません。保安上の理由、リスクを低減する以上の意味はありません。



んで、私の据わった席の隣が、まさにSPの席でした。

これも事前に知らされていたゆえに今でも生々しく思い出せるのですが、それと知ったうえでこの人物から発せられていた使命感は、日常生活でまず接する事が有り得ないと言い切れるほど凄まじかったですよ。

(知らなかったとしてもただならぬ緊張感は感じたでしょうね)

もし、もしも、この空間の中に良からぬ輩がいたとして、ソイツが壇上に近づこうとすればその「気配」だけで、このSPは5mくらい瞬時に飛べるだろうな…誇張抜きでそう思いました。



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政治的な思想も背景もない、逃走する意思すらもない殺意を抑止するのは事実上不可能だったかも知れませんが、それでもあの時のSPが現場に居たら1発目の銃撃だって許さなかったであろうと考えると非常に残念です。

死んでしまった者は絶対に生き返らないので今更何を言ってもむなしいのですが。