母の怪力とエビフライ | 前を見つめていきましょう。

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日々の出来事を書いています。介護のこと。愛猫のこと。旦那ちゃんのこと。
生粋の大阪人です。大阪人には見られませんがね・・・・。
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玄関から風が入る音がして、大きな物音がした

二階から母に声をかける

 

 

「どうしたの?」

 

 

「〇#$&%$%&#」

 

なんだ?と思って階段をゆっくりと降りていくと

 

玄関の靴を脱ぐところに、家の中にある大きな観葉植物がおいてあった

 

 

 

・・・・・・

 

 

何かぶつぶつ言いながら、葉っぱを引きちぎる母

 

 

や~め~て~

 

 

 

久しぶりに大声で母を怒ってしまった

 

 

「やめて!

何してるんよ!

それは家の中で育てるものなの外に出さない!」

 

 

私のあまりの剣幕に母は固まる

 

 

我が家はバリアフリーの家ではあるが、唯一、家の中にある段差が玄関にある

20cmほどの高さではあるが、重い観葉植物の鉢をよく動かしたものだと思う

まぁまぁな音がしたので、がたんと大きく落とすように置いたのだろう

玄関の靴を脱ぐところには父がこだわったタイルが入っている

そのタイルが割れなくてよかった・・・・

もしも、タイルが割れていたら母は自分がタイルを割ったことなど忘れて

タイルを直せと言い出すだろう

物価高騰しているときに余計なことをしないでほしい

 

 

 

 

 

「お母さん、余計なことをしないで、これ(観葉植物)は外には出しません。私も足が痛いの、余計なことをしないで!」

きつめの口調で怒鳴り

ご近所にも聞こえるような大きな声を久しぶりに出してしまった・・・

 

 

 

 

 

玄関に置かれた観葉植物を室内に戻し、玄関に放置しておいた

(これがめっちゃ重い・・・)

しょぼんとした母を玄関に置いて、私は二階へもどる

 

家の中は移動しやすいようにすのこのコロコロに乗せているので、押して玄関まで運んできたのだろう

最近、外に連れ出せていないから母もいろいろとやりたいのは

わかってはいるけど、今は私も無理ができない

 

 

 

 

怒鳴ってしまった後は私が後から自己嫌悪に落ちいる

しかも、こんな日に限って姉は残業で母の食事の準備をしなくてはならない

絶対にぶすっとして怒っているに違いないと思い

夕食は母の好きなエビフライに変更した

 

 

食事を持っていくと意外と機嫌がよく、エビフライを見てすぐに

かぶりついていた

あとは、たわいもない話をしたが機嫌よく過ごしていた

 

 

ちょっと、私がほっとする

 

 

エビフライにしてよかった・・・・