八甲田が紅葉となれば、同じように下北も気になる。
久しぶりに恐山を参拝してきた。前回の参拝から3年ぶりぐらいか
入口にある三途の川の橋も、老朽化が激しく通行不可になっていた。
10年ぐらい前に比べると、確かに損傷が激しかった。
そして境内へ
ここもゲゲゲの鬼太郎で描かれていた古びた灯篭も
既になく、新しいものに入れ替わっていた。
新しいものに変わってしまうと、どんどんイメージする恐山っぽい感じが
普通に変わって行く気がしてちょっと寂しい。
紅葉の見ごろを迎え、見た目はとても華やかな気がする
しかし一歩極楽浜に向かって進むと、恐山の地獄の雰囲気は変わらない。
不思議とこの辺にくると硫黄臭は弱まり、風が心地いい。
知らずにため込んだ、色々な煩悩がここで洗い流される気がする。
それとここに来ると不思議と亡くなった祖母を想い出す。
身近に感じられる気がして、とても気分がいい。
感性の鋭い人は、感じるそうだ。
私は感じるまではいかないので、ちょっと違う雰囲気かなあ・・・と考えつつも何となく
心が開放されて気持ちがいいのだが
以前、私の後ろを歩いていた女性の1人が急に泣き出したのには
正直怖かった。
そんな鈍感な私には、気持ちが良い空気ときれいな紅葉で心が癒される。
そして極楽浜だ。
エメラルドグリーンの綺麗な湖だが、生物の住ずらい酸性湖
南国の・・・・例えばワイキキなんかを感じてしまう湖だが、
極楽とは見た目で地獄と紙一重なんだね。
帰路は、薬研渓谷を大きく迂回してきた。
ここも紅葉は今が一番だ。