静かな冬の庭園

時間が止まったような静寂の中で、ゆっくり佇むことは最高の贅沢だ。

入口の雲形の窓がまるで人の目の様に見えて

これも遊び心か、いきなりほっこりする。

徳川家家臣の石川丈山の隠居のための山荘

なので、余生を暮らすには余計な装飾もなく至って質素

しかしそんな質素な中に最も贅沢な空間がある。

春のつつじや秋の紅葉もさぞ美しいだろう、でも冬の寂しさも風情がある。

焦点を合わせず庭をぼーーーーと見ながら、正確に刻む鹿威しの音も心地よく、この1年の出来事を色々と思い出してしまった。