境港と言えば、水木しげるさんの故郷として有名だ。

神社仏閣巡りを中心に動く私でも、以前ここには行った。足立には行かずも水木には行くのだ。

とは言ってもその時は、妖怪オブジェやお土産屋で賑わう水木しげるロードはほとんど歩かず、水木しげる記念館を走るように眺めただけだった。

しかし今回は、家族一緒なので、境港駅前から水木しげる記念館まで水木しげるロードをぶらぶら歩くことにした。

年末とは言え、水木しげロードには結構な観光客がいる。

世代を超えた鬼太郎のアニメの影響だろう。

 

正直私は、最近の鬼太郎はあまり好きではない。

貧しい日本の雰囲気がより妖怪を感じさせた初期の作品に比べ、最近の作品は妖怪感がまるっきりないからだ。

特に、猫娘の変貌は酷い、世界観も変わってしまい現在は別のキャラクターになってしまった。

 

「妖怪」は怖いもの・・この印象が私は大切だと思うが、

現在の様な妖怪を見て、今の子供たちが大人になって

妖怪を想い出す時、怖いインパクトがないと印象が残らないだろうなあ・・・これをトラウマとしてと捉えてしまうと問題だが、

お盆に田舎に遊びに行って、祖母らに聞いた妖怪話は、本当に怖かった。

1人で風呂に入っている時、そしてトイレ・・・我が家の田舎のトイレは屋外にあったので、そもまで歩く夜道が特に怖かった。

大人になってもトイレに入るとその怖さを想い出すことがある。

その時の妖怪のイメージは、水木さんの絵だったことが多い。

 

とは言っても、時代に応じた変化が、現在まで人気を継続できる手段なのだと思う。

幼少時代に見た漫画で、現在見られなくなったものは、沢山ある。

 

さて境港の街は、徹底して鬼太郎中心に展開されているので凄い。

各所のオブジェが、有名キャラだけではないところがいい。

私の好きなものでは、さがりとか・・・

そしてマンホール

これもとても凝っている。

猫娘は私の好きな怖い顔の絵なので、思わず写真におさめてしまった。

肝心の水木しげる記念館まで、ゆっくり見て歩くとそれだけで大変な時間になってしまう。

水木しげる記念館には、私はすでに入っているので、レイアウトがよくわかっているけど、

家族は初見

水木好きの家族は、じっくり展示物を読みながら進むので牛歩だ。

 

水木さんの愛用品や、海外で集めた仮面の展示は大変面白い

そして妖怪のオブジェが飾られた廊下は、妖怪好きにはうれしい空間だが

小さい子供には大変怖い雰囲気なので、泣いている子も沢山いた。

妖怪をみて怖いと思って泣いてしまう・・・・・本来妖怪はこうじゃなくてはいけない。

水木さんの作品を堪能できる素晴らしい空間だ。

私は、鬼太郎も大好きだが、一番は戦争ものだ。

これらも沢山展示されてうれしい。

 

ただ1つ残念なのは

以前東京で開催された鬼太郎展では、妖怪フィギュアなどマニア唸りのグッツが沢山売られていたが

ここでは、普通に本屋で購入できる漫画がメインで売られているだけ・・・・・お土産品の充実度がね・・・・ちょっと寂しい。