遠野に来て感じることは、まず四方を山に囲まれた典型的な盆地地形であること。

現在は、道がしっかり整備されているので特に車移動では、地形の厳しさをあまり感じないが

柳田国男氏の遠野物語を読むんだ後で、改めて地形と向き合うといかにこの地が大変なところかが判る。

駅前周辺以外は、今でも高い建物がほとんど無いので、盆地地形の全容山の麓まで見渡せる感じだ。

小雨交じりの早朝、爽やかな空気感の中山口部落に向かう途中、車を停め大きく深呼吸をした。

また遠野に来たなあ・・・・と感じるうれしい時間だ。

燻した様な匂い、これは遠野全体に言えるが、この匂いが記憶を呼び起こす。

想い出は色々あるが、嗅覚を刺激する記憶は、脳の中に強くインプットされている。

 

各所で落ち葉等を燃やしているのだろう・・・・、

我が家の周りでも以前は家の庭で落ち葉を燃やしていたが、最近ではできなくなった。

以前バーベキュー後に、紙類を燃やしていたら、その日の回覧板で庭で焚き火を家があると遠まわしに叱られてしまった。

家が隣接しているので、仕方がないことだ。

散策開始から以前の遠野散策を思い出しながら、先に書いた山口の水車小屋に向かう途中

まずは火石の石碑群まで来たら、ここを右に入る。

この石碑群、遠野ガイドブックにも必ず載っているが

大槌街道と小国街道の分岐点になっている。庚申塚を中心に西国巡礼碑や馬頭観音などが置かれている。

遠野には石碑が各所に置かれているので、石碑をみると遠野に来たと実感する。

そこから少し走ったところに

遠野物語のキーマン、佐々木喜善氏の生家がある。

当初私は、この佐々木氏はあまり裕福ではないと思っていたが、生家をみるとそれなりの家だったことが判る。

遠野は、結構豪農風の大きな家が多い。

現在も子孫の方々が家を守っているので、迷惑にならない程度に道路から見学

そして、薬師堂の鳥居

この鳥居は、遠野のイメージを代表するもの1つだ。

薬師堂は、ここから山に入ったところだが、今回は鳥居からの参拝だけにした。

こんな、ぽつんとした鳥居の風景は

大分県の耶馬溪でみた毛蕨神社の鳥居を思い出すが、こちらは石鳥居

遠野は、少々傾きかけた木製、同じ鳥居でも素材で雰囲気も大きく変わる。