むつに用事があって、その帰り

久しぶりに尻屋崎方面に車を走らせた。

 

風が強く、天候はあまり良くないが

滅多にいける場所でもなく、いい機会だった。

 

尻屋崎のビジターセンター側の道から

海に向かって入ると

右側には寒立馬が、静かに放牧されていた。

冬場の、寒さに耐えるその姿は大変印象深いが、この時期なら特に特徴もなく

普通に馬の放牧・・・・って感じで、インパクトのある雰囲気は感じられない。

海までくると、遠くに見える灯台がとても良い雰囲気だ・・・・・・が

この天候

海の湿気を吸った重い風が身体に当たる、ベタベタ感が心地悪い。

しかし・・・強風で打ち付ける白い波

荒れた海がとても綺麗だ。

道沿いを走り灯台を超えたところで振り返ると

灯台と暗い空の雰囲気がとっても風情がある。

荒れた北海の海・・・・と言う感じ、

冬ではないものの、寒い北東北の厳しさを感じる。

海沿いを走り漁港まで進むと、そこからは尻屋の街に戻ってくる感じだが

冬場はこのあたりで寒立馬を見た記憶がある。

 

以前に比べ道も随分と綺麗に整備され、昔の印象と随分変わってしまった。

住んでいる人には便利になることは大変ありがたいことだが

厳しい東北を感じたい観光者には、誠に勝手な想いだが

便利になる町には、寺山修司や太宰治をイメージする・・・・・昔の北東北

・・・・ちょっと雰囲気がなくなり残念な気持ちにもなる。