弘前は、日本一の桜の名所弘前城が一番有名だ。
観光の中心もやはりここ、弘前城をランドマークにして四方巡ることになるが
ここは、立派な寺町が残る地でもある。
それも弘前には大きく2箇所の寺町がある。
長勝寺を代表とする禅林街と最勝院のある新寺町だ。
どちらも観光寺ではないので、なにか目的がないと足を運ぶことは少ないと思うが
私は寺好きなので、もう20年以上前からこの界隈を散策している。
今回のターゲットは、新寺町の最勝院だ。
弘前で、五重塔がある寺と言えばすぐに判る。
この辺は、大好きなしかないせんべいや、有名な豆腐料理屋があったので良く来たが
今回、悲しくも豆腐料理屋はどうも閉店しているようだった。
津軽弘法大師霊場は23箇所の寺を巡る霊場だが
巡礼に関する巡拝用品はしっかり用意されているとの情報を得て、まず1番からの参拝となった。
横浜では満開を迎えた桜も、弘前ではまだつぼみが硬い
この日は早朝氷点下と言う、真冬逆戻りの気温だったが、今年はやはり暖かかったらしく
この地の開花予想は4月中旬と皆が口を揃えて言っている。あと少しだが
GW前に満開を迎えてしまうと観光に大きな打撃を受けるので、待ち遠し春だが複雑だ。
東北の寺院は、冬場雪から守るため本堂前をガードするが
この日30日は、その取り外し作業を行っていた。長った冬が開放される瞬間だ。
参拝後、本坊で御朱印帳を頂く。
ここからがスタートだ。
あらかじめご本尊が印字されているタイプで、各寺で印を押してもらう
これは三十三霊場と同じだ
やはり、巡礼コース全ての寺がここの様に大寺院ではないからだと思う。
最勝院目玉の五重塔
周りには桜が植えられ、あと半月後に訪れていれば、もっと美しい風景になっていただろう。
この地には聖徳太子信仰が根強く、寺院東側にお堂がある。
そして、とても印象的なのは水屋だ
まだ新しいものだが、屋根を支える様に置かれた四方の鬼が実にいい。
これは北側を守る、護法四善鬼の中の夜叉明王 怒りを表している。
笑っている様にみえるが、実は怒っている・・・いい顔だ。
そして護摩堂前の狛犬も印象深い
片方の前足を上げ、まるで背中から羽が生えているような姿が面白い