正法寺では、お茶を頂きながら鞆の街の名所を色々とご指南頂いた。
基本寺を中心に散策することを説明していたので、その補足的な内容だったが、初めて訪れたなにも知らない私には大変ありがたかった。
幸い街もさほど大きくもない、車で移動する必要もないぐらいだ。
しかし、この日は生憎の雨、少々傘をさしながら歩くのも億劫だが、雨に濡れた街もまた風情がある。
ここからがある意味、鞆の街散策のスタートと言ってよかった。

推薦は、鞆の祇園さんと言われる、沼名前神社
見晴らしの良い、医王寺、そして福禅寺などがあげられたが
もし車でこられたらなら、阿伏兎観音にも是非・・・・と言うことだった。

このように居心地の良い寺は、ついつい長居をしがちだが、ここは早々に出ることにした。

次は、沼名前神社だ
「ぬまなまえ」と読んでいたが「ぬなくま」と読む様だ。
大変由緒のある神社で、
その昔立派な社殿だったらしいが、火災にあい、現在はコンクリート製とのこと。
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山を背にして鎮座する姿は
以前参拝した、大阪喜志の美具久留御魂神社の雰囲気に似ている。
背後の山が御神体して祀られている雰囲気だ。
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鞆の総鎮守にふさわしい、広い境内は格式を感じる。
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本来、木造の社屋がベストだがこればかりは仕方がない。
場所柄、雷やら多いのだろうか、この様な文化財を火事から守ることは本当に大変だと思う。
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階段を登りきった右側に社務所があり、ここで御朱印を頂いた。
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社格が高い神社であることは、中央に押された印を見ればわかるが
上部の模様がなにかわからなかった。
しかし、良く観察すると
これが鞆、弓を居る時左手を保護するために巻かれる保護具らしいが、これが街名になっている。
瀬戸内海は、応神天皇や神功皇后のゆかりの地が多いがまさきここもそれだ。
関東に住んでいると瀬戸内海、特に神戸から広島までの間の地理をあまり理解していない
平家の滅亡、義経の足取り、もっと古くは神功皇后の足取りを勉強しだすと
この中間にある町がいかに大事だったか判る。