初日は、宿泊先の天王寺までの移動上巡れるところとなると
まずは伊丹空港から近いところを探すことにした。
今回の散策は、私には珍しく事前調査が甘く、巡る神社仏閣をあまり調べていなかった。
移動中の飛行機の中で、その日の工程を決める感じだった。

先日、西国三十三霊場の中山寺には参拝を済ませている。
もうこの近所には巡る寺が無いと思っていたが、今年の3月から始めた新西国霊場にまで参拝範囲を広げると
豊中に東光院がヒットした。

場所が阪急の岡町と曽根の中間に位置する。私も随分と大阪の鉄道にも詳しくなったものだと驚く・・・

岡町を降りると
駅前に、原田神社があった。
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この界隈には古墳があり古くからの街であることがわかる、それもそれなりの身分の人間が住んでいたのだろう。
そんな土地の記憶が残るこの神社は
素戔嗚尊などの5神を祀る祇園神社として始まったようだ。
関東に住む私には、全然しらない神社だったが、歴史的な流れを読むと大変由緒あることが分かり驚いた。
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原田神社から、歩いて数分、萩の寺東光院に到着
山門も大変良い雰囲気だ。
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縁起を読むと、行基開祖の古刹だが
ここに移ったのは比較的新しい様で、その昔北区中津にあった時は
南の四天王寺、北の東光院と呼ばれるほどの格式のある古刹だったそうだ。
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現在は比較的規模が小さいが
萩の寺と言われる様に、山道には沢山の萩が植えられていた。
萩は、花後根元から刈り取られるが、春になるとここまで成長する。
素晴らしい生命力を感じる。
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今は花季を前に緑豊かだが、冬に訪れたらこの境内の雰囲気も大きく違っていたと思う。
萩と言えば、奈良では新薬師寺を思い浮かべるが、萩の密集度では此方の方がより株数が多い気がする。
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お参りするために本堂に向かうと
囲われている部分があった。なにか法要で使うものかと思い近づくと
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なんと石灯籠の笠の部分だった。
御朱印を貰いながら、今回の地震のことを聞いてみると
この寺では4つの石灯籠が倒壊したそうだ。凄まじい揺れだったことに驚く、
この街を石灯籠が守ってくれたと思えば、このぐらいで済んで良かったのかも知れない。
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関東に住んでいると、駿河湾の大地震が来る来ると言われる。
関西では、南海トラフ地震を警告していることは良く聞いていたが、まさかこんな都心部で直下型がくるとは予想もしていなかった。
日本は、どこにいても地震の危険が潜んでいるので
災害後に耐えられる準備、地震への冷静な対応への心がけが大事だと改めて感じた。