マーラーは大好きな作曲家ですが、交響曲の2番、7番、8番はどうも中々好きになれなく長い間聴いていませんでした。
でもやっぱり頑張って聴いてみようと思って、まず夜の歌から聴き始めました。
弟がCD持っていたので、小沢さんとボストンのコンビでトライ・・・です。
流石、小沢さんらしいきっちりした演奏で、特に最終楽章は、驚くまでに正確・・・驚きました。
この曲の良さがなんとなくわかって来た感じです。でも本来のマーラーの音ではないんでしょうね(笑)

そんな絶妙なタイミングで、友人がテンシュテットのライブ盤を貸してくれました。
1980年のエジンバラ音楽祭での演奏です。
テンシュテットが病気をする前の演奏ですね。
出だしの怪しげなテナーホルンの音色といい・・・全体を通して素晴らしい演奏です。
特にフィナーレですね。
小沢さんの演奏とは正反対です。
曲が崩れそうになる、そのぎりぎりで崩れない・・・なんとも物凄くどきどきする感覚です。ライブとは思えない完成度、とてもバランスが良く素晴らしい集中力を感じます。

CDには演奏日が違いますがモーツアルトのジュピターがカップリングされています。
これもいい演奏ですね。跳ねる様なモーツアルト、ティンパニーも金管もしっかり音が前に出て、まるでディベルティメントの様な響きの演奏です。
テンシュテットは少々地味系の指揮者ですが、素晴らしい指揮者ですね。
改めて感動しました。