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モーツアルトのピアノ協奏曲で多分一番有名な曲だと思います。
不思議とカラヤンはこの曲を正規録音していないんですね。
この演奏は、フィルハーモニアの演奏旅行でのライブ録音です。
注目は、なんと言ってもクララ・ハスキルとの競演ですね。多分彼女との競演で音源として残っているのはこの演奏だけだと思います。
色々な評論を読んでみると、ハスキルのミスタッチが目立つ・・・・なんて書いてあったりしますが、私は全然気にならないですね。本当に素晴らしい演奏です。
派手なピアノ演奏ではありませんが、心に染みます。
またカラヤンの指揮も素晴らしい、彼女の奏でる音楽をとても丁寧にサポートしています。
オーケストラもいいですね。この時期のフィルハーモニアは本当に素晴らしいです。
ベルリンフィルに比べ凄まじいまでの低音の響きはありませんが、モーツアルトの演奏を考えるなら十分だと思います。
このディスクには交響曲第39番もカップリングされていますが、これがまた素晴らしい演奏です。
スタートは少々重い感じですが、曲が進むにつれしなやかで力強くなってきます。
特に4楽章は気合が満ち溢れ、素晴らしいフィナーレです。
私はカラヤンのモーツアルトはちょっと・・・って思っている方なのですが・・・、確かに最晩年の39番は素晴らしい演奏でしたが、このフィルハーモニアの演奏の方が、若々しく勢いもあって好きです。
このジャケット、いい笑顔です、造られた笑顔って感じではありません。正規録音のジャケットでは考えられない、完全に素の笑い顔です。本当に嬉しそうですね。