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カラヤンは、70年代になって初めてマーラーを演奏します。
晩年は第9番を沢山演奏していましたが、多分初めて演奏した曲は、この5番だと思います。

彼のマーラーは、マーラーの大家と言われる指揮者のものと比べすっきりしています。
それは、曲のテンポを大きく変えない演奏だからだと思います。
このあたりが、本来のマーラーの演奏ではないと指摘される部分かと思いますが、私は彼の演奏の方が好きです。要は、ファンになってしまえばどんな演奏でも好きになってしまうってことですね(笑)
特にこの5番は聴きやすいですね。金管もガンガンに鳴らしていますし。

第4楽章は、メガヒットした「アダージョカラヤン」の冒頭の曲に使われていますが、この曲はアダージョではなく、アダージェットなんですよね(笑)

さて、彼の演奏は、グラモフォンの正規版と1973年8月のライブ演奏が残っています。
どちらも素晴らしい演奏ですが、ライブの方が力がありますね。フィナーレは圧巻です。

多分このライブは73年当時、FMとかで放送していたのだと思いますが、聴ける年代でもなく、今になってそれもCDで聴けるのはうれしいです。
カラヤンの死後20年ぐらい経ちますが、彼の遺産でまだまだ楽しめますね。