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カラヤンのディスクの中で、この悲愴の録音はトップクラスだと思います。カラヤンの悲愴を語る場合、何年の演奏って言わないと分からないですね。

彼は各年代に演奏していますが、基本的な解釈は殆ど変わっていないので、如何に彼が若い頃から演奏スタイルが完成していた・・・・流石ですね。それぞれの演奏に味わいがあり名盤ぞろいです。

その中で一番の演奏と言えば、私は70年代後半のグラモフォン版を選びます。
80年代のウイーンもいいけど、やっぱり初めて悲愴を聴いた時の衝撃がいつまでも残る感じで、この演奏が頭から離れないんですね。(笑)

さて、写真の演奏は60年代のものです。
カラヤンの演奏の中では、どちらかと言えば暗めな演奏で、少々粗さがある感じのものです。逆にロシアの演奏家のスタイルに似ている感じもあります。しかし、3楽章のシンバルがおかしかったりします。
なんとも微妙な演奏ですね。

この演奏を始めて聴いたのは、クラシック音楽の好きな父親を持つ友人宅でしたが、演奏よりこののジャケットですね。
私は、何よりこのジャケットが気に入ってしまい、もう欲しくてたまりませんでした。

しかし、既に私の一番好きな演奏のディスクが発売されているので、もうこのジャケットは当然廃盤になっていました。

当時、数寄屋橋の中古レコードの「ハンター」で見つけた時は、うれしかったですね。カラヤンの数あるジャケットの中で一番好きな写真なんです。

カラヤンは、自らの写真をジャケットに使うことで売り上げも上がった、数少ない指揮者でもありますね。久しぶりに実家のレコードを漁っていたら、物凄く懐かしくなりました。