ヨーゼフ・シュトラウスのワルツの傑作ですね。
個人的にはヨハンよりヨーゼフの音楽の方が好きです。

さてこの曲、カラヤンも得意にしていましたね。色々な録音からも判ります。
1987年のウィーンフィル:ニューイヤーコンサートの演奏が大変有名ですが、
私は、1985年12月31日のジルベスタ-コンサートで演奏したものが一番好きです。

しかし理由は判りませんが、テレモンディアル(ソニー・クラシカル)で発売されているディスクには、この曲は外されています。

当時FMでエアチェックしてこの演奏会の模様を聴きました、そしてカラヤンが亡くなる前後にBSで放送されたベルリンフィルの実況放送(多分カラヤンの編集が無い生のZDFの実況録画)を録画し、その指揮ぶりを見たときには感動しました。

カラヤンは小品を演奏する時、特にしなやかで気品に満ちた指揮をしますが、この演奏会でもそうでした。当日の演奏の中では、この天体の音楽は別格でしたね。

ボケ気味の照明の画像がまるで星を思わせる・・・見事なカメラワークから曲が始まります。
カラヤンも演奏中、若い時の様に時折腕を高らかに振り上げ、そして美しい左手の指使い。感動のシーンは曲の最後ですね。
カラヤンの目が、まるで遠い彼方を見ている感じ・・・完全に曲に酔っていたんでしょうね。
これがベルリンフィルかと思う様な、まるでウイーンの雰囲気を十分に出した素晴らしい演奏ですね。
ここまでウインナワルツを指揮できる人は今後ちょっと出てこないでしょうね。別格です。