このディスクはLDなので手元に写真がありません、後日更新します。

カラヤンが如何にオーケストラのトレーナーとしての腕が優れていたか証明される映像(演奏)です。トッププロじゃなくても、彼が振れば音が変わるんですね。
ヨーロッパ・コミィニティ・ユース管弦楽団を指揮し、ソリストはムッターが務めています。1980年のザルツブルグ音楽祭での演奏と、そのリハーサルが収録されています。
このリハーサルが、どの様な段階だったかは分かりませんが、細かい指示はせず、音楽の全体的な流れを作っていく感じです。古くはシューマンの交響曲第4番のリハーサルが有名ですが、あれとは対照的な感じで面白いですね。


この曲のカラヤン/ムッターのコンビは前年の1979年にスタジオ録音しているのでムッターにすれば勉強済みですね。見所はやはり、リハーサル風景です。
若い演奏家達の心を1つにして引っ張って行く力は、さすがカラヤンです。

時折、古い指揮者の逸話を話しながらとても和やかに曲を作って行きます。

さて注目のムッター(ムターと良く言いますが、ムッターの方が本当の発音に近いですよね)ぽっちゃりとして洗練されていない少女の面影・・・緊張もあるでしょうね、笑い顔もあまりなく暗い感じで一生懸命演奏している姿が印象的です。
1981年日本に初来日し、ベルリンフィルの100周年記念コンサートの目玉だった彼女ですが、TBSで放送した姿に比べちょっと地味で若いって感じますね。

でも、私は当時のムッターが大好きでしたので、この映像は特に気に入っていますが・・・。
そんなムッターも、今では美人ヴァイオリニストの代表ですね、本当に美しくなりました。

カラヤンの演出じみたところがない、素のリハーサル風景が全曲通して見れる貴重な記録ですね。ベルリンフィルとは違った指揮ぶりも注目すべき内容です。