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この曲の導入部・・・・、誰もが知っていますね。
スタンリー・キューブリックの名作「2001年宇宙の旅」で使われた曲です。
この曲を聴けば、間違いなくこの映画を思い出しましますね。

この映画のサントラとして使われたのが、実はカラヤンとウィーンフィルの演奏であることを知らない人が多いと思います。(同映画の、シュトラウスを含めサントラは全てカラヤンの演奏を使っている)
ベームとベルリンフィルの演奏って言われていた時期がありましたが、これは間違いなんですね。
色々な理由はあるみたいですが・・・・
と言うことは、ジョニー・デップ主演の映画「チャーリーとチョコレート工場」の中で2001年宇宙の旅のパロディーが出てきますが、このサントラもカラヤンの演奏ってことになるんですね。

さて、カラヤンの得意曲の1つだけあって数種の録音が残っています。
特に注目すべきは、その時代の名コンサートマスターをソロとして起用しているところです。
60年代のウィーンフィル版は、ウインナワルツで有名なウィリー・ボフコフスキー
70年代のベルリンフィル版は、ミシェル・シュバルベ
80年代のベルリンフィル版は、トマス・ブランディス、そして映像版ではレオン・シュピーラー
もう、この名前を聴くだけでも豪華ですね。

カラヤンの演奏ではコンマス2人が原則なので、第2コンマスは、多分シュバルベの時はブランディス、ブランディスの時はシュピーラーが務めていたのでしょう。
シュピーラーの時は安永さんが務めていたことが映像で確認できます。

この曲は録音技術の良さが鍵になりますね。
そう考えると、特に録音技術にうるさかったカラヤンが得意にしていたのは頷けます。
よって、録音技術の発展に併せて何度も録音されたことが納得出来ます。

さて肝心の演奏ですが、私は完成度から言えば、ブランディス版だと思います。
録音も物凄く良いです。この演奏は、グラモフォンのデジタル録音の良さをアピールしたもので、発売当時、高校時代の古い記憶ですが目黒のパイオニアのショールームで、発売元のポリドールが主催してレコード演奏会を開き、行った覚えがあります。大音響で聴く演奏に改めて録音の凄さに驚きました。

しかし映像版も捨てがたいですね・・・・・、ベルリン建国750年を記念したライブ演奏、これも素晴らしい演奏です。導入部の最後、そう金管とパイプオルガンが爆発するところ、画像が揺れています。固定カメラが大音響で揺れたのでしょう・・・凄い。

あまりに出だしが有名で、それ以降聴いた事がないと言う人が多いですが、この曲の聴き所は導入部ではなくそれ以降です。比較的短い曲なので、ゆっくり聴いてみては・・・お奨めです。