イメージ 1

チャイコフスキーの交響曲は、一般に後期と呼ばれる4~6番があまりにも有名ですね。
指揮者であれば必ず演奏していると言って良いでしょう、膨大な録音も存在しますが、前期ものと言われる1~3番の録音はなかな探すのが大変ですね。

単品ではなかなか無いので、全集として売られている場合が多いです。
よって、全集を製作する上で、仕方なく録音した・・・・とよく言われますが、あたっているかも知れません。

チャイコフスキーが得意なカラヤンの演奏も、一般的な評論家にはその様に言われています。

しかし私は、この前期ものが結構好きで、特に3番が物凄く気に入っています。
もしかしたら4番よりも好きかも知れません。
この曲は、ベートベンの田園やシューマンのラインの様に5楽章の構成になっていて、チャイコフスキーの交響曲の中では一番演奏時間の長い曲です。
比較的有名な小ロシア(今はウクライナって言うのかな)と超有名な4番の間に作曲されていますが、一般的に評価もあまりされていない様です。良い曲なのになあ・・・・

カラヤンの演奏は、早いテンポで淡々と演奏している感じです。これが、適当に演奏しているって評価されているのかと思いますが、私は違うと思います。
この曲には、そんなカラヤン演奏スタイルがぴったりとくると思います。
1,5楽章では金管が爆発します、まさにこの頃のベルリンフィルの特徴を前面に出していますし、中間楽章はとても親しみやすい曲、ベルリンフィルのアンサンブルが凄かったか見つける演奏です。

カラヤンの演奏のほかには今私がロシアで一番好きな指揮者のフェドセーエフさんの指揮も大変素晴らしいです。
でも彼の演奏と比較して聴いてみると、フィナーレ部が若干違います。これは多分楽譜が違うのでしょうが、カラヤンが使っている版の方がいいですね。