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ワーグナーの楽劇特に「リング」を聴くには大変な覚悟がいる。「ローエングリン」や「タンホイザー」は比較的聴きやすいが他の作品は、なかなか・・・・・当然ドイツ語もわからないし、せめて長い物語を理解してからと思い、映画から入ってみるのも1案だと考えた。

そこで偶然、ニーベルングの指輪(Ring of the Nibelungs)の映画をを見つけた。2004年製作なので比較的新しい作品だった。いきなりワーグナーの曲ががんがんにかかる内容かと期待していたが・・・・
その映画の内容は全くワーグナーの楽劇とは異なっていた。残念・・・・、でも、諦めて見ているうちに、そんなことはお構いなしに見入ってしまった。この様なパターンは良くありますね。
3時間を越える大作だが、時間を忘れて見てしまう内容だった。

主人公のジークフリード役には、ベンノ・フユルマンと言う役者が演じているが、初めてみる顔だった。とても特徴のある顔立ちで、今後期待したい役者だ。体格からしてこの映画には適役。
しかしこの映画では、なんと言ってもアイスランド女王ブリュンヒルデ役のクリスタナ・ローケンの美しさに轢かれてしまう。強く美しい女王役を熱演している。(彼女はターミネータ3にも出演している。こちらの方が有名ですね)終始私は彼女を中心にみていた。本当にいい。

この手の映画は、CGを多用することで物語の内容よりも演出の方がが目立ってしまい、また迫力ばかりの戦闘シーンで誤魔化してしまいがちだけど、この作品はその様な表現を極力抑えて製作されている。従って、本当に言いたいこと・・・・運命に導かれた人間関係を実に良く描いていると思う。悪く言うなら、最近の歴史映画とは思えない大変地味な印象すらある。

また、マニアックな注目役者は、ジークフリードの育ての親役のマックス・フォン・シドー・・・地味ながら彼の演技もかなり光っている。彼は、ご存知の通り、スタローン主演の「勝利への脱出」のドイツ仕官役や「ジャッジ・ドレッド」の長官役などで有名な役者である。