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神保町の古書センターの最上階に、ロシア系音楽の聖地「新世界レコード社」がありました。(最近はすっかりご無沙汰なので、今は同ビルの4階に移っているみたいですが・・・)。
このビルは物凄く魅力のある店が沢山入っていて、高校生時代には随分通いました。
マンガ専門の古本屋(今では当たり前だけど・・)同じフロアーの「ボンディ」と言うカレーある。(美味しい)、切手やコインを無造作に売っている店、芳賀書店(詳細は避けますが、高校生には刺激の強い本屋、ビニール・・・の元祖?)・・・そして最上階に新世界レコード社があった。
ここのビルは、当時芳賀書店目当ての客が多かったので、1階でエレベータを待つのが妙に恥ずかしく、わざわざ2階まで階段で登って、エレベータに乗っていましたね(笑)。

当時ソビエトのメロディアと言うレーベルを専門に扱い、その他にも中古やSPレコード等、少々マニアックな店だった。定期的に発行されるカタログも自宅に送付してもらい、毎回読むのが楽しみでした。

さて、メロディアと言えばロシアの重鎮ムラヴィンスキーがまず思い浮かびます。
そして彼と言えば、ショスタコーヴィッチです。
店の人に薦めらて初めて聴いたのが、5番「革命」でした。
いつの録音か覚えていませんがスピード感、切り裂く様な金管の響きもう驚きでした。
同時に彼の写真も見せてもらい、その顔の怖さにも驚きました。

当時は、あまりショスタコ関係の本もなく、適当にレコード選んでは、そのライナーノーツを読んで、聴いているだけでしたが、この曲から彼の交響曲への興味が始まったと思います。(でも全曲は聴いていませんが・・・)その後、CDになってからムラヴィンスキーのウイーンでのライブ版を買い、愛超版になっています。
ショスタコと言えば、数年前から工藤さんのHPが私のバイブルですね。もう彼のHPを見れば何でも情報が入ってきます。凄い!!

昨年、阿部寛氏主演のドラマでも、所々で挿入されて有名になりましたが、テレビでの阿部氏の様に私も指揮真似をしながら聴いています。(かみさんも子供もあきれていますが・・・)
そんな、この曲、今日久しぶりに聞きましたが、やはり凄い、レニングラードフィルのパワーが爆発の名演奏だなあと改めて感動しました。

レニングラードフィルと言えば、大学に入学した年に来日し、当然ムラヴィンスキーが振るはずでしたが、直前でキャンセルとなり、偉大な指揮者を父に持つヤンソンス氏が全公演を指揮しました。物凄く残念だったことを覚えています。しかし、ヤンソンス氏の革命もすばらしく、当時NHKでも放送され今でも録画したVTRを良くみています。