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チャイコフスキーのピアノ協奏曲と言えば、一般的にカラヤンとリヒテルの演奏が有名・・・・、でも私はアルゲリッチとデュトワの演奏の方が好きだった。

トスカニーニに興味を持ち始めた頃(当然LP時代)、この曲のモノラル時代の演奏ではトスカニーニとホロヴィッツのコンビが名盤であることを知った(多分、レコ芸情報)。輸入レコード店を探し歩き、イタリアのメロドラムと言う会社の2枚組みのLPを偶然見つけた。

全てチャイコフスキーの曲で、ピアノ協奏曲の他に、悲愴、くるみ割り人形とヴォエヴォータ序曲がカップリング、物凄く美味しいLPだった。
余談だが、ヴォエヴォータ序曲?初めて聴く曲・・・、録音も悪い、でもなんとも印象に残る曲だった。スイスレリーフのロシア系の曲を集めたCDで発売されている。

さてこのディスクの出会いから、ピアノ協奏曲のベスト版はトスカニーニ・ホロヴィッツになってしまった。
確かに録音は悪い・・・、しかし終始衰えない迫力のある演奏は、他の演奏の追従を許さない、特にフィナーレが凄い、凄すぎる!完全にホロヴィツの演奏がオーケストラのスピードに遅れている。
当時の観客の熱狂も相当なものだったことが、曲が終わる前から拍手していることで確認できる。これぞ伝説的演奏って言うんだ。

一般的に両者の演奏は、43年盤が最高と言われている(この41年のライブは、彼ら自身も演奏がバラバラで最悪だと感じていて、だから入念に準備して43年の名演が生まれた様だ)が、43年版は確かに完成度の高い素晴らしい演奏だが、私は、この41年のライブ演奏の方が好きである。

ナクソスで発売されていたのですぐに飛びついた。
でもなんとなく違う演奏の様に思えてしまう。記載の演奏データを見ると確かにLPと同じ演奏なのだが・・・・本当に同じなのか?CDになったことでノイズ、音質が大変改善されているが、でもLPで聴く演奏の迫力と感動が今ひとつ伝わらないのが悲しい。

3種ともにトスカニーニとホロヴィッツの演奏、オケはNBC
1941年4月19日ライブ:チャイコフスキー来米50年記念演奏会
1941年5月6,14日
1943年4月25日ライブ:戦争債券の購入者のための特別コンサート