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トスカニーニがウイーンフィルを振った貴重な演奏記録ですね。演奏の出来は二の次です。そもそも彼はモーツァルトの作品が余りにも完璧に出来すぎていて、隙のないことに対し近寄りがたい印象を持っていた様です。この演奏でもテンポのとり方など、歌手を含めた演奏家との間で大変苦しんだことが伝説になっています。序曲からトスカニーニ節が出ていますね。有名な夜の女王のアリアでも出ています、良い意味で恐怖感を際立たせています。しかし、このNAXOSって会社、なかなかマニアックな録音を安価で販売していますね。CDが大衆化する以前はこの曲もそうですがRCA以外のトスカニーニの演奏なんか幻で、自伝等の文字を読んで想像していたものです。聴くなんてことは一部のマニアしか許されないものでした。