お世話になっている車屋さんからの修理の依頼です

お客様がDIYでオルタネーターをリビルト品に交換をして

エンジンを始動したら バッテリー付近から煙が出て

その後はエンジンキーを回してもオンにもならず 

全く何も動かなくなってしまったそうだと連絡いただき

ローダーで運ばれてきましたので修理していきますよ

 

 

↑怪しいのは交換されたオルタネーターのリビルト品

通電テスターでターミナルとボディで通電テスターが反応しているので

オルタネーター内部でショートしています

交換して一瞬エンジンは始動した後の事ですので 数十秒で壊れてしまったようです 

 

当店でいつも交換をしているオルタネーターを倉庫まで取りに

 

↑当店で使用している3年6万キロ保証のオルタネーターのリビルト品

見るからに違いますよね

念のため同じように通電テスターでチェックしても当然ながら

テスターは反応するはずもないので 

今まで付いていたオルタネーターの内部ショートにより

車両ハーネスがショートして煙が出てしまったわけですね

ショートして溶けてしまった純正のハーネスです

バッテリーから直接オルタネーターに繋がるハーネスはこのように太さが違う配線になっています

故障や水没や事故などによって何らかの理由によってショートした場合に

弱い部分を作って物理的に遮断する様に作ってあるようです

ターミナルをカシメてボルトで固定します

配線は部品取りのコペンより移設しました

同じように細くなっている形状なので

同じことが起こっても同じようにショートする様に修理しました

一歩間違えれば 車両火災に繋がります

接合のボルト部分は熱収縮チューブを2重にして絶縁をして

さらに純正と同じようにゲルチューブを使用して梨地テープで完全に絶縁をして

ハーネス修理しました

コペンはカプラーが追加になっていましたのでそのカプラーごと移植です

これでダイハツが想定している状態に再現ができました

オルタネーターのシグナルカプラーも劣化で爪が無くなってしまっていましたので

部品取り用のダイハツ純正ハーネスからカプラーを移植

ダイハツ車の場合は部品取りのストックパーツを当店では大量に用意しているので

こんなことがあっても対応可能です

無ければ新品も用意します

これで接触不良やカプラー抜けは無くなりました

 

 

左と右で同じリビルト品のオルタネーターですが

パッと見でも違いますが まるで違う商品です

 

プーリーのナット ↑新品か再使用↓

 

ボルトも ↑新品か再使用↓

 

内部の汚れ方が 当たり前ですが違います

 

ステーターだったと思いますが 中のコイルのコンディションが

新品? と 中古! ってくらい違いますね

画像はありませんが 当店でいつも装着しているメーカーの物は

3年6万キロ保証が付いているので 本体にシリアル番号も印字されています

保証をするために製品の管理をメーカーがしている証拠ですね

あそこのサイトで購入したそうですが1年の保証があったとしてもこんな感じです

保証が無いの物ありましたのでただの中古品ですね(笑)

リビルトならまだしもリフレッシ●なんてのもありました

 

壊れなければある意味何でもいい訳ですが

交換する部品によっては壊れてしまっては困る訳です

オルタネーターは発電装置です

バッテリー内の電源では長くても数十分でエンジンが停止してしまいます

こんなにも重要なパーツですし 今回のように内部ショートで

車両ハーネスが溶けてしまう訳ですから

実勢売価は2~3倍くらい違いますが

数年に一度 数万キロに一度交換するかしないかの部品です

安い価格の物と安くはできないものの 見極めが必要ですね 

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