水曜日、仕事をしていたら病院から電話がありました。
主治医が
「お父さん、舌根沈下を起こしていて呼吸困難になっている。鼻にエアウェイを入れて酸素を入れている。
今のうちに話しておきたいことがあるから、夜でもいいから来れませんか?」
妹にすぐ連絡し、私は早退して母と妹と病院へ向かいました。
主治医から父の現在の状況について説明がありました。
舌根沈下、舌が気道を塞いで無呼吸状態になったので一時は意識レベルが低下した。
血圧も下がった。
鼻にエアウェイを入れている。
喉にも何か入れている(名前忘れました)。
向精神薬の副作用と思われるので薬はストップした。
父の脳のCTを2ヶ月ぶりに撮ったようですが、
入院時より萎縮がさらに進んで、特に、脳幹(生命維持に重要な部分)の萎縮も進んでいたようです。今後はますます、誤嚥、呼吸の問題が出てくるだろうとのことでした。
そして今後予想されることと、治療についての説明がありました。
誤嚥性肺炎のリスクが高くなること。
舌根沈下をおこしたことにより、口からの食事は今後無理だろうとのこと。
向精神薬を止めたことにより、症状が改善する可能性もある。ただし、陽性症状も復活するかもしれない。
この病院では、内科的治療(肺炎、心不全、点滴)までは治療するけれど、それ以上の延命治療は出来ない(外科がないから)。
心臓マッサージなどの蘇生措置も行わない。
私は『胃瘻』について何か説明があるのかと思ってドキドキしていたのですが、主治医から言い出すことは無く、私から質問しました。
主治医は、父の、この重度認知症症状、年齢からして胃瘻は薦めない、という考えでした。
だいたいこの病院では外科が無いから出来ないし、私達家族が延命治療を強く望めば転院の為の紹介状を書くけど、この状況で受け入れてくれる病院はそうそう無いよ、とおっしゃいました。
主治医個人の意見として、
意思を持った人が治療の為にする胃瘻には賛成する。
胃瘻をしても誤嚥性肺炎のリスクは続くわけだし、人工呼吸器で管がいっぱい付いていたり、心臓マッサージなどの蘇生措置は肋骨が折れるだけ
で痛々しいですよ。
それより、自然に任せませんか?
私は泣きながら
「苦痛のないようにだけは治療してあげて下さい」
とお願いしました。
母と妹も同じ気持ちでした。
主治医は、お父さんは死の恐怖とかは今は感じていないと思いますよ、とおっしゃいました。
なんだか救いの言葉に感じました。
エアウェイをして寝ている父。
私達の顔を目で追い、涙を流していました。
喋ろうとするけど声が出ません。
でも……
「ぜんざい、ぜんざい」
とハッキリ言いました
私と妹は泣き笑い。
フフフ、父らしいですね。
そして、今日面会に行ってきました。
喉がゼロゼロゴロゴロいってて辛そうです。
熱があり抗生物質を投与しているようです。
看護師さんが何度か痰吸引をして下さってます。
鼻のエアウェイは抜いてありましたが、酸素マスクをしていて、父は酸素マスクを自ら何度も動かします。
主治医の話では、肺炎になりかけ、とのことでした。
そして、酸素マスクを動かすのは拒否反応で、
抑制系薬をストップしたことにより、意識がクリアになってきてるのだろう、とのことでした。
入院時、リスクについての説明は受けていました。そして納得していました。
でも、いつかは落ち着いて近隣の老健に移れるようになってくれたら、と思っていました。
しかし、急激に悪化してしまいました。
病院に不満はありません。
でも、確実に父の予後は悪くなりました。
私が救急車を呼ばなければ…。
もう、ちょっと我慢していれば老健入所で別の道があったのでは…。
精神病院・抑制系薬を良しとしない考えの方には、私のした事は当然の報い、と感じておられるかもしれません。
父が認知症と分かってからターニングポイントって幾度もありました。
当時のことを振り返っても、どうすべきだったか、わかりません。また同じ行動、判断をとるような気がします。
楽な方へ楽な方へと、逃げていた私。
結果、父を苦しめることになってしまいました。