私が生後2ヵ月くらいで保護して
4ヵ月の頃に里親さんに譲渡した
健康優良児
ちびちゃんは


アニマルコミュニケーターさんによると
脱走して
おおよそ11ヵ月間迷子でした


日にちもわからず
窓からとか玄関からとか
はっきりしませんが


脱走は本当に一瞬です

ちび子は一瞬で飛び出してしまったそうです

誰にでも、私にもあり得ること

窓や玄関からの脱走が多いです
網戸を破ってしまうこともあります


これくらいなら大丈夫
この子は大丈夫

などとも決して思わないで欲しい






見つけた時のちび子







片目を失くし

鼻は潰れ

歯は欠け、抜け落ち

エイズキャリアにもなっていた



外を知らない子

外を知っていても

知らない土地での脱走は

餌場なんか知らない

生きていたとしても
どれ程、苛酷だったか


保護して
行き先を決めた
私の責任でもある



リードをつけて散歩途中での迷子も、ものすごく多い
首輪やハーネスが抜けて逃げた

外に出す人は皆

「外に行きたそうで可哀想」

と、言う

過去には私もそう思っていた頃がある



でもそれは

人間目線の可哀想
だと思います



確実に
家を見失わず
喧嘩をせず
車に轢かれず
虐待に遭わず
帰ってくるのか


猫はこれらのことに注意して
外に出ていると思うのか

想像して欲しい



また、迷子のSNSでの
拡散記事や
どうしたらよいですか?
的な記事に

「猫は帰巣本能が優れているからちゃんと帰ってくると思いますよー」

なんてわざわざ
コメントしてる輩がいる

確かに本能はあるが

慰めにもならない
空気の読めない
この知ったかぶりの
お気楽極楽さに
(個人的な見解だが)

ものすごい憤りを感じる





家猫が行方不明になった時

猫も自分も

生活も、心身もボロボロ

ほんとにボロボロになりますよ


自分の生活は無くなりました

娯楽やテレビも興味なく

出口の見えない恐怖が続く

仕事中も、市内の景色の
フラッシュバックで

帯状疱疹や鬱

お金もなくなるし




もう探さない、諦める
と聞くと


それは
耐え切れなくなったんじゃないかって


少し思う

正直
私も、辛くて辛くて
逃げ出したくなったもの

諦め時を探したもの




なので

辛い思いをしないための
簡単な方法は


ドアや窓の開け閉めの際の確認

猫の身体能力をみくびらず


窓や玄関にはしっかりとした
脱走防止策

うるにゃんさん写真お借りしましたよ
こんなに大きくたって
100均のワイヤーネットと
ポール、結束バンド
ジョイントで2000円ほど

窓は網戸と併せて
枠をしっかり固定すれば飛び出すこともない
 
動物は恐怖や興奮で
誰にも想像できない行動をすることや

最悪の事態を想像して

対策して欲しいと思う



脱走した時の
猫と自分の姿を想像することは難しいかもしれないけど


【もし…】
という想像と
ほんの少しの注意で防げることは多い




通院時は今でも、
もし
キャリーが開いたらどうしよう
と、毎回緊張します


人の不注意でキャリーの出入口がロックされていないこともあるし


暴れる猫はプラスチックくらいは簡単に壊しました


TNRも保護猫も飼い猫も
知らない土地に投げ出すようなものだから

捕獲器やケージなら
結束バンドで入り口をとめる

キャリーなら
怖がる猫はネットに入れて

キャリーカバーに入れるか布で覆う
(覆うと落ち着くし)
でも、熱中症にはご注意を
これは上部がネットで出来たカバー


車の窓やドアは開けっ放しにしない

二重、三重の対策をお願いしたい





勝手に貼らせてもらいました

私は正直
迷子探しが一番辛い
気力、体力を
ものすごい使う



先日関わった脱走猫の飼い主さん

小さな子どもを抱えて
毎日毎日チラシ撒き
歩き回って
離れた場所の猫がいる穴まで見つけ
徹夜で捕獲器かけて
家族も体調を崩しながら
頑張って頑張って

見つけました

脱走はさせてしまったけど
ほんと立派でした

保護主さんも
諦めない!
と毎日毎日探してました



頑張って!諦めないで!
とは、なかな言えない

辛すぎると思うから
それくらい辛い

でもありがたいことに
私にも、この方にも
諦めない!
と、言ってくれる方々がいたから

幸運にも見つけられたんだと思う



小さな命に
ちび子に
教えてもらったこと