みなさま、こんにちは。

雪は大丈夫でしたか?
私の暮らす所では、
朝のうちと夕方、降ってましたが
ありがたいことにそれほどの積雪では
ありませんでした。

でも、朝窓を開けたら

薄っすらと雪化粧。
庭に出て写真を撮っちゃいました📸



今日は、
“巡る”
の話の続きを。

何を巡らしたら良いのか?

漢方では
氣血水論とか、陰陽五行説とかがあります。

氣血水とは
人間の身体は、「氣」、「血」、「水」の3つの要素で
作られているという考え方。

氣血水が滞りなく、身体全体を巡っている状態が
健康であり、

過不足が生じたり、巡りが悪くなっている状態だと
心身に不調が起こると考えてます。

この不調がある状態が
「未病」や「病氣」です。

なんか、未病っていうと
病氣じゃない=健康
ってイメージしませんか?

でも、病氣の前段階なんですよね。

まあ、大概の人は
頭痛や肩こり、冷え性、生理痛、便秘、下痢など
何らかの不調がありますよね。

疲れが取れないとか、だるいとか。

そんな段階が未病です。

これは放って置くと
本格的な病氣に移行してしまうかもしれない。

漢方では、
そこに目を向け、
何が原因?
じゃあどうしましょう?
って取り組んで行きます。

その方の氣血水の状態がどうで
起こっている症状の原因がどこにあり、
それをどう改善して未病を改善するかが

「氣血水論」です。

氣血水をちゃんと巡らせて
健康に近づく。

「陰陽五行説」は
「陰陽論」と「五行説」が組み合わさったもの。

「陰陽論」は、
この世のあらゆるものは
“陰’”と“陽”のどちらかに分類される。

陰陽はどちらが良いわけでもない。

そして、
陰がなければ陽は生まれず、
陽がなければ陰は生まれない。
陰と陽は強くなったり、弱くなったりして
絶えず変化しながらバランスを取っています。

人の中でも
陰と陽がうまくバランスを保っているのが
健康であり、

バランスが崩れてしまうと
病氣が発症してしまう。

陰と陽がバランスよく巡ることも大切。

「五行説」は
自然界に存在するあらゆる物質を
木、火、土、金、水の5つの元素に分類した考え方。

人の身体も
肝、心、脾、肺、腎という五臓で構成されていると
考える理論。

五臓は季節によって負担の出るところが変わり、
そしてお互いが支えたり、影響を与えたりしている。

五臓とそれに対応する
六腑(胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦)が
きちんと働くことで
「氣血水」を作り、うまく巡らすことができる。

そして、
「氣血水」がきちんとあり、うまく巡ることで
五臓六腑が正常に働く。

五臓六腑も巡ることが大切。

今まで書いてきたことは
身体の中の巡りの事だけど

私たちの心と身体は
周りの人だったり、自然からだったり
影響を受ける。

これもすべて、自分と人や自然との巡りであり
上手にコントロールする事で健康につながる。

でも、うまく巡らせることができないと
心と身体に悪影響がおよび、
病氣になることがある。

対人関係のストレスで鬱になったり、
酷暑で熱中症になるのも
人や自然との巡りがうまくいかなかったせいかも
しれません。

でも、まずは
自分の心と身体がどんな状況であるかを知ることが
大切。

ちゃんと巡っているか?
うまくいっていないところはどこか?
その原因は何か?
どう対処すればいいか?

漢方は、いろいろなことを教えてくれます。

漢方は、漢方薬を飲むことではありません。
それはほんの一部の対処法。

それよりも、理論の方がめっちゃ面白い!

確かに最初は小難しいです。
私も…?…?の繰り返しでした。

取り敢えず、ひと通り終わって
もう一度戻った時に
あー、そういうことか!ってつながる感じ。

とっても素晴らしい漢方、伝えたいとなりました。

って、長くなってしまいました。
長々お付き合い、ありがとうございました。