今日の読売朝刊1面に『関電管内 計画停電準備を』と枝野経産相発言記事が載っている。


枝野なんかに指示されなくても、関電はすでに


関西電力が具体案を検討・・・地域別に8グループに分け、1日6グループが順に2時間ずつ停電


関西電力が、電力不足に陥った場合に管内で実施する計画停電の具体案を検討していることが18日、同社関係者への取材で分かった。

停止した原発の再稼働の時期が不透明なことから、電力不足に備えた対策が必要と判断した。

地域別にグループに分け、あらかじめ決められた時間帯にグループが交代で停電する案を検討している。
鉄道や病院など停電の影響が大きい施設は対象外にする方向だ。

枝野幸男経済産業相は17日の記者会見で「少しでも不安があれば、計画停電の計画を立てることが関電管内に限らずあり得るだろう」との認識を示していた。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120418/biz12041811490022-n1.htm
http://www.asahi.com/business/update/0418/OSK201204170197.html


と、原発動かさないなら停電しちゃうぞー!と圧力かけておりますw


原発云々関係なく、こういう不測の事態に備えておくことは良い事。

1日に6グループが順に2時間ずつ停電なら、東電地域でやった計画停電よりマシじゃないかな?

本当に電力足りないなら、こういう措置は仕方ないですしね。

ブラックアウトなんかしたら、いつ復旧できるかわからないんだし。

鉄道や病院の施設は対象外ってのも混乱さけるため必須項目ですね。

あと、車道などの信号もどうにかしてほしい。

東電のときは事故で死者も出ちゃいましたからね。


さて、『本当に』関電は電力不足になるのかどうか?これも定かではないですよね。

関電は原発依存状態なので、原発動かせないなら電力不足に陥る、これは誰でも想像できる。

では、福島の原発事故から1年以上たってるわけですが、関電は原発再稼働出来ない状況に備えて何かやってきたのか?という疑問があります。


去年の夏でも、やれどこぞの火力発電が止まったから電力何%不足!だの、復旧したから大丈夫!だの、連日新聞紙上に載ってた訳ですが、最初の頃は「大丈夫なんやろか?」と心配したりしたけれど、途中から「また何か言うてるわ」くらいにしか思わなくなったよね~

勝手に騒いでろ糞が!としか思えなくなったものですw


震災後、東電管内は電力確保のために色々と対策とっていたのですが、関電はどうよ?


関西電力 火力発電所「早期再開せず」


原発に代わる電力確保の手段として火力発電所に注目が集まっていますが、関西電力は大阪府岬町にある火力発電所の早期再開は困難との見通しを示しました。

 17日、関電側が示した回答書によりますと、7年前から運転を停止している岬町の火力発電所、多奈川第2発電所について「中長期的な供給力の確保策を検討する中で判断する」として、この夏に向けた再稼働は行わない考えを示しました。

 多奈川第2発電所は120万キロワットの出力がありますが、関電は「タービンなどの設備の劣化が進んでいて、再稼働には3年程度を要する」としています。

 「高温・高圧のエネルギーを安定的に使うためには、設備をしっかりとする必要があって、そのためにどうしても必要な時間がある」(関西電力 島本恭次火力センター所長)

 岬町は、今後も再稼働を求めていく方針です。
(04/17 19:02)
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE120417165100559492.shtml



火力発電所を1から作ったとしても、3年もかかるはずありません。

今ある設備を壊して新しく作るとしても、1年以上もかかるわけがない。

本気でやれば半年もあれば再稼働できる準備はできるはず。

この記事は今年の4月の話ですが、原発事故から1年過ぎてこんなことやってるんですよ関電って。


去年の5月の中部電力は、


火力発電再開へ 中部電力、需給両面から対策
2011/05/14 19:21
 中部電力は14日、浜岡原発(静岡県御前崎市)が全面停止したのを受け、武豊(愛知県武豊町)や知多第2(同県知多市)などの火力発電所で休止中の施設を再開、企業には節電を求めるなど需給両面の対策を本格化させる。

 浜岡原発の出力は、定期検査で停止している3号機を含め、供給力の約12%に当たる計約360万キロワット。需給の逼迫は必至で、老朽化し効率が悪いため休止していた火力発電所の再開を急ぐ。

 武豊3号機はすぐに立ち上げられるが、これだけでは需要が高まる7、8月の供給余力は2~3%程度。猛暑になれば電力不足になりかねないため、知多第2や西名古屋(同県飛島村)など5火力発電所6基の運転再開も準備中だ。ただ点検のため、再稼働には3カ月から1年ほどかかる。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/environment/506939/



中部電力だと休止してる火力発電を再稼働するには、点検のため3ヶ月~1年かかるのですが、関電だと3年もかかるようですw


2ちゃんで見つけたレスにこんなのがあった。


216 :名無しさん@12周年:2012/04/22(日) 16:14:27.92 ID:TpSjQ2q50
電気新聞より


東北電、東新潟5号でガスタービン設置工事 (2012年2月16日)

東北電力が緊急設置電源の1つとして建設を進める東新潟火力発電所5号機(新潟県聖籠町)で14日、ガスタービン (GT) の設置工事が行われた。
GTは、三菱重工業製で出力は33万9千キロワット。
熱効率は約40%。 需給がタイトになる夏前の営業運転開始を目指す。
東日本大震災や新潟・福島豪雨による火力・水力発電所の被災で、夏季の需要拡大期には、供給力の不足が懸念されている。
5号機は供給力確保策の一環として、昨年7月に着工。
発電所敷地内の資材置き場や駐車場だったスペースを利用して新設工事が進められている。
GT設置により、総合進捗率は約15%になった。 (本紙5面より抜粋)


姫路第二1号でタービン・発電機の据付工事が完了 (2012年2月17日)

関西電力が兵庫県姫路市で建設を進める天然ガス火力の姫路第二発電所設備更新工事で、先行する1号機 (48万6500キロワット) のタービン・発電機の据え付け工事が終了した。
14日、ガスタービンや蒸気タービン、発電機が据え付けられた新本館3階で神事が行われ、「据付之儀」 では岩谷全啓常務・火力事業本部長、山下直之・姫路第二火力建設所長らが、機器のボルト締めを行った。
1号機は1600度級ガスタービンを用いた世界最高水準の高効率コンバインドサイクル発電として、2013年10月の営業運転開始を目指す。 (本紙5面より抜粋)


東北電力:2012年2月に設置工事中→2012年の夏前の稼働を目指す

関西電力:2012年2月に据付工事完了→「2013年10月」の稼働を目指す


この違いはなんだ????

(2ちゃんねるレスコピペ)



もうね、関電はなるべく火力発電を遅らせて、原発再稼働を推進したくてしょうがない!としか思えないんですよね。

火力発電増やせば燃料費絡みで電気代値上げしないといけない、節電要請すれば売り上げ減って儲けも減る。

だから原発動かしたい!ってのが本音でしょうね。

これは関電だけの思いってわけでもなく、利用者側も同じようなもん。


電力不足は困るが原発は動かすな!

しかし火力に頼って値上げされるのも嫌だ!


どないせえっちゅーねん!って話w


一方、これも信用しきっていいものなのか微妙ではありますが、


今夏の電力需給「原発なしでも可能」 大阪府市統合本部の戦略会議
2012.4.17 12:45
 

大阪府市統合本部エネルギー戦略会議は17日、今夏の関電管内の電力需給見通しについて、原発を再稼働しない場合でも、昨年並みの節電対策や火力・揚水発電の活用、他の電力会社からの電力融通などで賄えるとする独自の試算結果を公表した。

同会議は、火力の海南発電所2号機(和歌山県海南市)の再稼働や小型ガスタービンの姫路第1発電所(兵庫県姫路市)の新設、揚水発電の効果的な運用で、ピーク時に23年度実績値の465万キロワットの供給力を確保できると提示。さらに、電力に比較的余裕のある中部、中国、北陸の3電力会社からの融通やピーク時料金の値上げ、自家発電機の増加などで、150万キロワット分の追加措置も可能としている。

 一方、大阪市の橋下徹市長は17日、原発を再稼働しなかった場合のリスクとなる電気料金の値上げについて「関電の企業経営で改革が必要だと切り込んでいく」と述べた。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120417/osk12041712520004-n1.htm



安全委に判断要請…広域連合の申し入れ6項目に


関西広域連合(連合長・井戸敏三兵庫県知事)は26日、構成7府県2政令市の首長による委員会を開き、政府が再稼働を目指す関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の安全性について、内閣府原子力安全委員会の判断を求めることなど6項目の申し入れを国に行うことを正式決定した。

 6項目は「世界的に見ても最高水準といえる安全対策」などで、井戸連合長が提示した原案に基づいて作成した。「原子力安全委員会の判断」は原案になかったが、橋下徹大阪市長の要望で取り入れられた。

 嘉田由紀子滋賀県知事は会合後報道陣に、6項目について「(再稼働の)条件的なニュアンスを帯びる」と述べ、政府が無視して再稼働に踏み切ることを強くけん制。山田啓二京都府知事も「国がしっかり応えなければ関西府県民の理解は得られない」と話した。

 今回からは大阪、堺両市が正式メンバーで参加。府知事時代以来の「再デビュー」となった橋下市長は会合で、「もし再稼働を認めなければ(府県民に)応分の負担がある。増税も検討しなければいけない」と述べ、代替エネルギーの促進などにかかる行政コストを増税で確保するなど、新たに発生する住民負担分を明示することを提案。会合後は報道陣に「産業に迷惑をかけたくない。(増税は)僕の考えでは個人が対象」と説明した。

 委員会には関電の香川次朗副社長も出席し、今夏の管内の電力需給が一昨年並みの猛暑で16・3%の電力不足になるとの見通しを説明。しかし、「自家発電や他の電力会社からの電力融通は、余力があるのではないか」(井戸知事)、「(電力確保を)できない理由ばかり。だだっ子のよう」(嘉田知事)などと批判が相次ぎ、広域連合として、電力確保対策が妥当かを検証する専門家チームを関電に派遣する方針を決めた。

(2012年4月27日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120427-OYO1T00181.htm



橋下は電気料金値上げを一般家庭限定で、企業への負担増は避けたいとか言ってましたが、実際、中小企業は電気代上げられると経営苦しくなるところも多いでしょう。

緊急時の対策として関電以外の電力会社からの融通ってのはアリですけど、中長期的に見ていつまでもそんな状態だと困りますね。


橋下と関電の我慢比べって形になってるのですが、住民が原発再稼働を望むであれば、それに従うと橋下が折れてきてるけど、関電の横着は正してもらいたいものですね~

関電が電力確保に向けて何かしら動いてるってのが全然見えてこないのですから。


【関電の「電力不足」はウソ 大飯原発再稼働へ向けての脅し】

http://www.mdsweb.jp/doc/1227/1227_02u.html


ここなんかも見てもそうだけど、こういう主張もあるわけで、『本当のこと』ってのが一体どれなんだ?って疑ってしまいます。

大阪ガスからの電力供給ってのも緩和すればいいのにって思うし、関係者達は真剣に電力確保しようとしてるのではなく、原発再稼働するしないのゲームを楽しんでるように見える。


馬鹿じゃないの?って思う日々でございます。