富士山ネタ。


3月11日の東北地方太平洋沖地震の4日後に起きた静岡県東部地震がありました。

東北の地震が起こって、周辺地域の余震が次々と起こってて、富士山噴火の恐れ!なんて話が出てたときの富士山直下M6,4の強い地震で焦ったものです。


それでなくとも3月11日より前から中央構造体がヤバい、関東沖で大きな地震の可能性ってな話は出てたし、段々と震源地が西に来るので、どこまで揺れるのか怖かったほど。


静岡の地震、震源は地下約14㎞で、巨大なマグマだまりの直上部にあたる。

内部のマグマが動き始め、前々から噂されてる富士山がついに噴火するのか!って心配してたけど、最近様子が変わってきてる模様。


噴火ではなく、山体崩壊といって富士山の大崩壊が起きるかも!って状態に変わってきてるようで。


富士山はすでに「大沢崩れ」という大規模土砂崩れが起こっていて、毎日数十tの土砂が崩れている。


869年に起きた貞観大地震(宮城県沖から福島県沖、推定M8,3以上)の3~5年前に富士山噴火してる。

3月11日の地震の直後に富士山直下型地震が起きたということは、過去のデータから見ても富士山という火山の活動が活発してることになる。

東北から関東の太平洋沿岸と内陸部、中部、北陸、伊豆、東海、東南海、南海沖、紀伊半島などで余震が続いてるけど、その中心部に富士山がある。


これらの広域で起こってる地震は、富士山体下の強大なマグマ流動と関わりがあり、富士山の噴火も巨大な規模の大噴火になるだろうって言われていたのですが、普通は火山が噴火する前は、爆発的なマグマ上昇のパワーで山体全体が隆起する。

しかし今、富士山で隆起してるのは富士山観測所FJ5という山頂から北西のところにある地域だけが、傾斜計のデータが震災以降大きく乱れ始めてる。


864年の貞観富士山大噴火では、山頂から6キロ離れた長尾山から大量のマグマが流出し、青木ヶ原樹海を作った。

今回のFJ5地点は、富士山山頂と長尾山を結んだライン上に直線的に並んでる。

FJ5地点は富士山直下の火山性地震が頻発してる領域の真上。

山頂の南東側には1707年の宝永噴火口など多くの寄生火山が密集してて、南東ー北西ライン沿いにマグマ活動が続きてきた。


FJ5の乱れは6月に一旦おさまったけれど、8月後半から動きだして北方向に隆起した。

本来、山全体で受け止めるはずのエネルギーをFJ5の1点で受け止めてるということは、この地点は急斜面なのでこのまま隆起が続くとバランスが崩れて、一気に大規模な山体崩壊が始まる可能性が高いようで。


さきほど書いた大沢崩れってのは、FJ5ポイントから南側2キロにある。

山頂から真西へと伸びる大峡谷となっており、最大幅500m、深さ150mで標高2200m付近まで広がってる。

崩れ始めたのは大昔のことだけど、最近は土砂流化量が増えている。

収束する気配もなく、このまま崩れ続けると、100年足らずで山頂を割り、富士山が双子山になるとも言われてたりするほど。


そこにきて今回のFJ5ポイントの異常。

5月頃から富士山を中心にした半径約200km圏内でM4、5級の地震が頻発し、これは東北地震の余震であるとともに、富士山体下のすさまじいマグマ流動の圧力で放射状に拡大した、新規の断層破壊と考えられてる。

何度も書いてるけど、本来ならこのまま富士山噴火に繋がるけど、FJ5だけに圧力がかかってる。

このポイントだけに圧力かかっているので大沢崩れとFJ5の山体崩壊が合体して、大規模な岩屑なだれが発生し、バランスを失った山体全周へ大崩壊に広がるかもしれないとのこと。


どういう状態になるかというと、


アメリカの山体崩壊前のセント・ヘレンズ山



ロッキーと一緒II-12111


そして1980年に激しい水蒸気爆発起こして山体崩壊したセント・ヘレンズ山



ロッキーと一緒II-12222
(wikipediaの画像拝借)



セント・ヘレンズ山は3000m級の富士山型の火山で、最初に激烈な水蒸気爆発が起き、山体中央部が数キロ平方メートルの岩屑なだれとなり、双子山となった間に馬蹄型の大型噴火口が生まれた。

その後、数年間にわたって膨大な火山灰を噴く、雲仙普賢岳のようなプリニ―式噴火が続いた。


富士山のような形の山は、美しい形を保ってられる期間は短い。

いずれ崩壊することになっている。

近年続いてる噴火の気配と思われる現象は数多く、カウントダウンは始まってると思っておいた方がいい。


2300年前に富士山東側の斜面で、御殿場岩屑なだれが起きたことがわかっており、その原因は山体直下の地震だと推定されている。

約18立方メートルの岩石が斜面を落ちて行き、約15分間のうちに現在の御殿場市市街地まで到達。

一部は箱根の山にぶつかって止まったり、酒匂川に沿って小田原市沿岸の相模湾まで達したほど。

当時の規模の岩屑なだれが今起こったら、避難する間も無く大きな被害になることでしょう。


セント・ヘレンズ山は人口の少ない地域だったので、犠牲者60人で済んだけど、富士山は想像もしたくない犠牲者数になるでしょうね。

専門家は監視してるけど、ヤバい状況になったと報告しても、現政権だと避難命令出すかどうか微妙ですね。


死にたくなければ自分で何とかしないといけませんな。


被害も心配ですが、富士山の形が変わってしまうっていうのは、日本人としてかなりのショックですよね。

戦時中に生きていた人達のことを「大変な時代に生きていたんだな~」って気の毒に思っていたけれど、富士山まで噴火したらボクの世代も「大変な時代」になっちゃいますよ…