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タミチャレ クライマックス2022
2019年に続いて3年振り開催の今回もTRF河野さんがクラスAに出場されていましたね。
今回は走り始めからちょっと抜き出た速さを見せていましたねぇ
予選そして決勝と終始後ろを見ながらのレース運び・・・という感じになっていた気がします。
和歌山TMサーキットに行かれていたようなので(レース参加、そしてテスト?!)そこで今回に向けての持ち込みセットの準備をされていたんでしょうかねぇ??それにしても速かったですね
マシンは勿論のTA08PRO。
僕のレポートが遅いのですが、既に河野選手のマシンの詳細を動画でアップされている方がいらっしゃるので(↓↓)そちらをチェックして頂ければOK・・・のような気もするのですが、せっかく写真撮らせて頂いたので簡単に
セッティングシートも↓
ウレタンバンパー・・・懐かしい加工
細かく色々やっている感じのマシンなのですが、今回僕が気になったのはスプリングの選択かな。
大径ショートのブラック!3種類ある中では一番硬い物ですね。
定番なのはグリーンになるかと思うんですが、レバー比からも柔らかくする傾向はよく聞くのですが、逆に硬い側になっていました。
そしてダンパーは逆に柔らかく。1.1mm*4穴の標準に対して、1.3mm*4穴とピストン径が大きくなりオイルも200番と柔らかい設定。
大気開放の穴開けも無くパッツンで組んでいるようなので、戻りが早いダンパーになっているかと思います。
スプリングが硬い分?!サスマウントブッシュでのロールセンターはセンターのままでした。
とその逆に?!1段階スキッドを付けて荷重の乗りを良くしているようです。キャスター角も付く方向ですね(アッパー内は前後同シム量なので、都合少しだけ可変キャスターになっていますねぇ)
あとこの写真から見えるのは、アジャスタブルサーボマウント。17mmと標準より1mm長く使っているようです。内側(ステアリングワイパー側)を高くして角度を調整していますね。
余談だけど、ポンダーステーの向き、Uの字が前の方が付けやすいのかな~?!
アップライト側はシム量を変えていました。
アップライト下に0.5mm、上は標準は2mmですが1mmになっていました。
アッパーアーム内側がシム0mmなので、アッパーアーム自体が平行に1mm下がっている感じ。
狙いはロールセンター?!と思いがちなのですが、(それもあるとは思うけど)河野さんは最近、アクスル軸センターに対してのロアアーム・アッパーアームの位置・長さを気にされている事が多いですね。(XV02然り)”押す位置”といったらよいのかなぁ?
アップライト下のシムはロールセンターが上がる方向になるので、諸々が絡み合っていると思います。
キングピンボールは勿論新しいOPのを使っていますね!上に0.5mmシムが入っているけど、ネジ長の調整とコレを直ぐ下にいれたりして~という事が出来るように「捨てシム」な感じかな?
ステアリングピポッドは8mmを選択。タイロッド外は0mm、内も0mmと、個人的には何となくステアリング周りは曲がらない方向にセッティングされているのかな?と感じましたが、STピポッドを8mmにする事によって、ステアリング全域でのリニアさを狙っている印象。8.5mmの方が初期レスポンスは出ると思うけど、全域での”感じ”が欲しい方は8mmの方が”来る”感じが有るかと思う。
ナックル「アーム」も樹脂のままですねぇ。
昨今、こういうステアリング周りの設定を「曲げられる」テクニックを持っている方が減ってしまっているのかもしれないな?!と思ったり
デフはギヤデフで100万番、1g。
硬いオイルなんだけど、MAX入れると(1.5g程度は入るはず)ほぼスプールと変わらない感じになるので、初動は少し動くけどその後は硬い・・・を狙っての1gという感じでしょうか?!
芸が細かいな
デフ高さは下。ちなみにベルトはめっちゃ緩い。(写真拡大すると分かるかな?
シャーシ裏に注目ポイント。
サーボマウントやステアリングポストを含めて、全部皿ビスがアルミになっていました!
ロアデッキ自体が柔らかい事もあってチタンやスチールの選択が多い中、逆に柔らかい方向にしているのは面白いですね。
ハイエンドツーリングのようなカーボンシャーシの場合には、スチールビスにするとカチッと感が増して安定感が出る印象になる傾向ですが、柔らかいと言われているTA08ロアデッキで敢えて更に柔らかいビスをセレクトしているのは興味深いです。
長くなっちゃったので、フロント周りのご紹介になりました。
続きでリア周り他に。
https://www.tamiya.com/cms/images/stories/racebeauty/2022/1210kakegawa/ss_TRF_K.pdf