避難区域の動物たち

少し長くなるけど、

最後まで読んでもらえたら嬉しいです

昨日急遽福島に行ったのは、

避難区域に残された動物達の救助が目的でした。

前からペットや家畜が福島の原発周辺の避難指示区域に

取り残されてる事は知っていたけど、

たくさんの動物愛護団体が救助に行ってると聞いていたから、

ここまで酷い状況だとは思っていなかった。

だけど、１ヶ月以上経った今も、

まだ放置されている動物がたくさんいると知って・・・

しかも、餓死寸前で生き残っている動物も多数いる事。

もちろん家に閉じ込められたままの犬や猫は、

大半が餓死しているようで、

庭先に繋がれたまま餓死している犬もたくさん。

中には動物愛護団体や、ボランティアの人のおかげで、

繋がれてる犬はリードや鎖を離してもらえたり、

牛舎や馬小屋などから出してもらえた動物もたくさんいる。

そういう動物たちは自分で餌を見つけたり、

同じく愛護団体や、ボランティアの方が

道路脇など所々に置いていった

フードや水を飲んで生き延びている。

だけど、自力で餌を探せなかったり、

フードを見つけられなかったりする犬は

ガリガリに痩せ細って衰弱しながらも

町中を彷徨っている。

困った人間を助ける人間はたくさんいるし、

助けてもらえる状況であったりもするけど、

こういった動物を助ける人も少なければ、

助ける法律もない。

元から野生の動物であれば問題ないけど、

昨日まで家族同然に人間と暮らしてた動物たちは、

突然起こったこの状況を理解できるわけがない。

突如襲った地震、津波、

そして急に消えてしまった飼い主、

誰もいなくなってしまった町、

電気が止まってしまって

明かり１つない真っ暗で静かな夜。

考えただけで涙が出てくるほど、

どれだけ不安と恐怖の中にいるんだろうって・・・・

ネットでその地区に入られた方の

映像やコメントを見てると、

いてもたってもいられなくて、

今ごろ行くなんて全然遅いんだけど、

それでもまだ救える命がいるのなら、

この瞬間も飢えと恐怖で

死を目前に震えている子がいるのなら、

なんとか助けてあげたい。

そんな気持ちが抑えきれなくて、

昨日福島の避難区域になっている所へ行ってきました。

もちろん、勝手に動くより、

動物愛護団体の方に協力する方がイイのかなとも思いました。

だけど、愛護団体が現地に入っていても、

やはりまだこういった動物がいまでもいるという事は

全然手が足りてないのだろうと思い、

個人的に行ってきました。

防護対策グッズも購入したょ

ちょっと見た目恥ずかしいけど・・・

近くのスーパーでは店長さんに事情を話すと、

家畜にあげる用の野菜を激安で譲って頂きました。

とても感謝しています。

そしてドッグフードやキャットフードもたくさん買い込んで・・・

福島に行くのは初めてで、

東京から常磐自動車道に乗るのも初めてでした。

福島に入り【いわき四倉】から先は通行止めになってたから、

下道で走りました。

下調べした上で目指したのは双葉町、大熊町、富岡町。

原発から３０kmの地点で、警察の検問がありました。

そしてそのまま入って、進むと富岡町に着いたんだけど、

その辺りから道路の損傷が激しくなっていて、

地割れ、陥没があちこちで起こっているから、

なかなか思うように進めなかった。

ナビだけを頼りに、ゆっくり車を走らせ一番初めに見つけたのが

昨日写メを載せたこの子

首輪をしていて、家の玄関で小さく丸まって寝ていた。

声を掛けると思い切り尻尾を振って寄ってきた。

たくさんのフードとお水を置いてあげるとガツガツ食べてたょ( ´艸｀)

そこへ１台の車がきたから、

飼い主はいてるんだ！よかったぁ～！

と思ったら東京電力の方でした。

少し話したけど、ちょこちょこ見周りに来ては

たまにフードもあげてるらしい。

ちょっと安心したのもつかの間、

その人は、ドックフードをあげためぐに『ありがとうございます』と

言いながらその犬を犬小屋の鎖に繋いでしまった。

せっかく自由にしていられてるのに、

なんでわざわざ繋ぐの！？

ってビックリしながらめぐは車に戻ったんだけど、

やっぱり気になっちゃって５分後に戻ってみた。

東京電力の方はどっか行ってしまっていなかったけど、

犬まで消えてる

今繋がれるとこ見たのに！？

もしかして連れてってあげたのかも・・・

と思い諦めて次に向かった。

運悪く、昨日は大雨で、

ワンちゃん達もなかなか見つける事が出来ず、

少し凹んでたら、ペットショップらしき店を発見

車から降りるとニワトリの鳴き声が！

そこには先客がいて、３人組のボランティア？の方が

フードを中に運んでいました。

話を聞くと、ニワトリ１羽、猫１匹が生きているだけ。

犬は全て死んでしまってる・・・と。

店中に入ると、散らかり放題、キツイ異臭、

そして、分けられたサークルの中で

痩せ細った小さな体を、さらに小さく丸まめて

死んでしまってる子犬が数匹。

実際目の当たりにして、

ショックすぎたのか言葉が出なくて、

悲しいはずなのに涙も出なかった。

どんな思いで死んでいったんだろう・・・

生まれて１，２ヶ月の小さな子犬、

想像出来ないくらい怖かっただろうな

お腹空いてただろうな

今になって涙が出てきます

犬だけでなく、鳥も鳥カゴのなかで、

寄り添うように死んでいました

連れて行けないのなら、

どうして、せめてカゴやサークルから出してあげに

帰って来れなかったんだろう

家の中に置き去りにされたペットの飼い主にも

同じ思いが込み上げるょ。

みんな口をそろえて『２，３日で帰れると言われたから・・・』って。

だったら家に帰って連れだしてあげればイイじゃない

避難所がペット禁止なのなら、動物愛護団体に預けに行けばイイじゃない

せめて家に閉じ込めたまま餓死させずにすむ方法を考えてあげてほしかった

涙ながらに『家族同然だから心配で心配で夜も眠れない』と

愛護団体に救助要請をする飼い主

まだ何もしないよりはマシだけど、

涙ながらに訴えるのなら、自分で今すぐなんで助けに行かないのか不思議で仕方ない。

【家族同然】

もちろんペットを飼っている人なら誰もが思っている気持ち

だけど置き去りにしてきたままにしてる時点で

めぐは家族と思っていないんだと判断してしまう

もしそれが自分の子供なら、どんな事をしても

絶対助けに行くはず

それが家族なんじゃないのかな？

動物愛護団体に救助を頼むのもイイけど、

その人たちも自分と同じ人間

ロボットもないんだから放射能汚染の危険は同じ

どうして人に頼む事が出来るんだろう

助けたいと思う気持ち

その大きさの違いのほか

なんでもないんだと思う

犬は柔順だし我慢強いとよく言われている

鎖を離してもらっても、

庭先で飼い主を待ち続ける犬がたくさんいるそうです

だけど政府も動かなければ、

飼い主も戻ってこない

精神的にもボロボロなはずで

骨が浮き出るほどお腹も空いている

だけど飼い主の帰りを待ち続ける

どこかの感動ドラでもなし

そんなの見てられない

なんだかんだで結局、原発の２，３km近くまで

気付いたら辿りついていた

だけど何も後悔はしていません

本当に行ってみてよかった

この状況を知らないまま毎日を過ごしているよりずっとイイ

１つだけ後悔してる事があるとすれば

もっと早くに行ってこればよかった

そして雨だった事が残念で仕方ない

晴れていたらもっとたくさんの動物を見つけられたかもしれない

途中で見つけた動物達には出来るだけ

ご飯をあげてきたけど、

ものすごく怯えて走り去ってしまう子も結構いる

そういう子はガリガリだったりするからすごく悔しい

帰り道１頭の真っ黒な牛が道路を歩いてた

小屋から出してもらえたから、自分で餌を見つけて食べているのか

そこまで痩せてはいなかった

だけど、繋がれたままの牛や馬は

目の前に牧草やわらなどの餌があるのに、

届かなくて食べれない

首を伸ばしたまま餓死しているそう

死んだ母牛の横で、痩せ細った子牛が震えているそう

言いだしたらきりがないけど・・・・

どうにかならないのかな(ﾉω･､)

政府が動かない限りどうにもならないんだろうね

↓のサイトで政府に訴えかける運動をしているみたいなので

めぐも総理官庁にメールを送りました。

動いてくれる可能性は少ないかもしれないけど、

少しでもたくさんの声を届けたいです。

よかったら見てみて下さい。

http://banbihouse.blog69.fc2.com/ #

そして今ペットを飼っている人は、

【家族同然】

がどういう意味かもう一度よく考えてみてくださいm(_ _ )m

今までにないくらい長くなっちゃったけど、

最後まで読んでくれてありがとう

あと、みんなにもう１つ報告あるから、

そちらは明るい話だし楽しみに待っててね

これ書いてたらいつの間にか２時間近く経過してた