以前から気になっていた鳴門の和食店「永代」で奥さんと一緒にランチしました。
とても人気があり、1か月位前から予約しないと取れないようですね。
趣きのある路地風の通路を囲むように個室が3室あります。
椅子式のテーブルのある部屋
こじんまりとした和室
6人用くらいのゆったりとした個室
私たちはこちらの部屋へ案内されました。
2人なのに、こんなに立派な部屋を使わせていただき恐縮しましたが、おかげで贅沢な気分でランチをいただけました。
足元は掘り炬燵式で、ポカポカと居心地が良かったです。
ランチは4400円のコースのみで、要予約です。
(価格は1月から変更されました。)
先付け
裏白に金箔の器、干支のウサギの描かれた器と、お正月らしいおもてなしです。
鳴門鯛の刺身に菜の花と蕪、カラスミを添え、柑橘のポン酢のジュレでまとめてあります。
出汁醤油を含ませた菜の花や甘酢漬けにした蕪、自家製カラスミと、一つ一つ丁寧に調理してあり、組み合わせも良く、とても美味しかったです。
ナマコのおろし和え
コリコリのナマコが爽やかな風味で、散らした柚子の香りもいいです。
椀物
ズワイガニの真薯に牛蒡、京人参、三つ葉をお餅でくるっと巻いたものが飾られ、周りには鳴門ワカメ、吸い口には柚子が添えてあります。
花びら餅のような華やかな盛り付けで、蟹の風味たっぷりでふんわりとした真薯をいただきました。
松に鶴と、このお椀もおめでたい模様でした。
お凌ぎ
本マグロの寿司
むっちりと身の詰まった本マグロを握り、上には醤油を塗って、大根と山芋の鬼おろしを合わせたものを添えてあります。
身の厚い赤身のしっかりとした味を鬼おろしがすっきりとまとめていました。
向付
ヒラメとアオリイカの造りに、甘酢漬けの大根と京にんじん、大葉を添えてあります。
コリコリとしたヒラメと熟成してねっとりとした分厚いアオリイカ。
歯触りの違いも楽しめる素晴らしい一品です。
八寸
大きな漆の器に2人分が盛り合わせてあり、華やかでとても美しく、崩すのがもったいないようです。
一口の赤飯にイクラをかけて
渋い金色の松ぼっくりの器には、大きな蒸し鮑と筍、蕗が盛られ、出汁ジュレでまとめてあります。
柔らかな鮑も春を感じさせる筍も、とても美味しかったです。
羽子板をかたどった器には、足赤海老のフライ、伊達巻き、京人参と山芋の紅白の梅、黒豆、金柑の蜜煮。
どれも一口でいただける美しいお料理の数々で、目でも舌でもお正月を楽しみました。
焼き物
焼きたてのふっくらとした鰆の幽庵焼きには含ませ煮にした海老芋を揚げたものと白髪葱が添えられ、味のバランスも良く、とても美味しかったです。
ご飯
釜炊きのちりめん山椒ご飯は蓋をあけると、とても良い香り。
よそってくださいました。
山椒の風味が爽やかで、もうお腹いっぱいでしたが、完食 (笑)
昆布煮、胡瓜と蕪、京人参の胡麻よごし
赤だしは豆腐、シメジ茸、ワカメで、最後まで美味しくいただきました。
甘味
はれひめのゼリーと苺
ゼリーは爽やかで、大粒の苺には包丁が入れてあり、細かいところにまで心遣いの行き届いたコースでした。
接客は上品でとても感じが良く、徳島では珍しく、料理も説明も丁寧にしてくださり、ありがたかったです。
風情ある空間で、手の込んだ美味しい料理をいただけて、幸せなランチでした。
また、季節に合わせた器も素晴らしく、さすが老舗和食店です。
目でも存分に楽しませていただきました。
とても美味しかったです。
ごちそうさまでした。
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