僕はオールシーズン身につけているものがある。





デニム、………もそうだけど今回は「ストール」





マフラーはなんだか首の後ろが疲れてきてあんまりすきじゃない。じゃあ夏は?夏は涼しい感じの薄い生地のを身につけてます。





所持しているストールはざっと50種類ぐらい。





安物もあればそれなりの値段の物もあったりするし、殆どレディース物ばっかり。それぐらいの凄いこだわり。





何故年中ストールを首に巻くのか、その始まりは大学二年に遡る。





ある一冊の小説の一節にこう記してあった。





『ある物に自分を思い出させるような物を見つけなさい』





正直、最初はどういう意味かわからなかったけど(笑)




例えば、彼女はいつも赤い服を着ている。そのイメージを作り出しておくと何処かで『赤』を見かけると彼女の事が一瞬でも思い出したり、話題になったりする。ってこと。(なんか心理学であった気がする、刷り込み?)





てな感じで、ストール=僕。デニム=僕。というイメージを周りの人たちに植え付けている。





別に深い意味や変な意味はないです。自分のことを覚えてもらうのに役にたつんです、コレが。





こういうのって『香り』も似たようなものですよね。




ちなみになんですが、僕はANESSAの日焼け止めクリームの匂いが嫌いです。





苦い思い出の香りなんで(笑)
大学生の頃の話。





バックに着替えとテキトーに色んなものを詰めて、あと買ったばかりの中古一眼レフを持って家を出た





最寄り駅からのスタート、どこに行くかは全くのノープラン





とりあえず一番高い運賃の場所に行こうと決め、千円札を放り込んだ。





揺られること二時間、着いた先は見渡す限り緑だった




駅員に切符を渡し、駅から出ると最初目が入ったのは見たことのない内容の看板だった





「イノシシと熊に注意」





なんつーコラボレーション、さっそく帰りたくなった




頭を振って、とりあえず僕は歩きだした。最初の目的地は宿、寝る場所だけでも確保しないと





歩き出すこと二時間、太陽もてっぺんに照りだした





歩いても、歩いても木。宿よりも家すらも見当たらない。足を止めてちょうど具合のいい石に腰掛ける。





見渡す限り緑、太陽は真上にあるはずなのに大きな木々がそびえ立っていて木漏れ日が目を細める。





あれ?こんな光景、どこかで見たことあるかも





「あぁ、もののけ姫か」





つい独り言を呟いてしまったけど、まさに映画もののけ姫の深い森のワンシーンにそっくりだったのだ





気がつけば僕はシャッターをその木漏れ日に向かって切っていた。





一枚撮り終えたまま、僕はしばらく木漏れ日を見つめる





鞄に入っている水や軽食なんて忘れて頭が色々とめぐる。





大学のこと、彼女のこと、音楽のこと、バイトのこと、お金のこと……………





色んなことを考えた。





耳を澄ませばどこかで水の音がする。草をガサッとする音がする。鳥のさえずる音がする。





この場所で僕は一人ぼっちだった。一人ぼっちだからこそ色んな「こと」を考えられた。





そういえば…、とか





アレ、しようかなぁ…、とか





どうしようかなぁ…、とか




ふと、我に返る。





目と鼻の先に、鹿がこっちを見ている。本やテレビでしか見たことのないくらい立派な角を生やした鹿が雄々しく立っている。





僕は思わず両手に抱えたカメラのレンズを目の前の生き物に向ける………、





『かえりなさい』





右の人差し指がまるで凍ってしまったかのように動かない。
頭の中で響く、たった一言の台詞。





『かえりなさい』





レンズ越しに目の前の鹿と見つめあっている。





『かえりなさい』





ゆっくり、ゆっくり、とファインダーから目を離す、




ソコに居たはずの、今までこちらをジッと見つめていたはずの鹿の姿は消えていた。





僕は立ち上がり、鹿が立っていた場所へ向かう





ソコには、4つの真新しいヒヅメがあった。





なぜだか、汗が止まらない。まだ暑い季節とは言えない春の中旬。





僕は急ぎ足でその場から来た道を歩き出す。まっすぐただまっすぐ、急いであの看板の所へ戻る。





森を抜け、あの恐怖の看板の前まで戻る。やっと僕はため息をその場に吐いた。




振り返り、小さく見える大きな森を見る。





そよそよと吹く風が額から流れる汗を冷やした。





あの鹿はなんだったのか、なんでシャッターをきれなかったのか、あの声はいったい………、そして何故消えてしまったのか





ぼんやりと電車に揺られながら、僕はついさっき起きた不可思議なモノに意識がいっぱいだった。
あの鹿が僕に助言をしたとして、その助言に耳を傾けずそのまま森の奥へと進んでいたとしたら……………




そんな初めての一人旅の話。今でもアレはなんだったのか解らない。




この話、信じるか、信じないかは、アナタ次第です





(笑)
どうも、マサきちです。久しぶりに川へきています。





何年ぶりだろうか、こんなに川へ飛び込みたいという衝動にかられるのは、





今回は数名の友人たちと川釣りのために車で二時間ほどかけてやってきた。





これもまた久しぶりの竿と釣り道具。





ロッドのグリップをギュッと握る感触、懐かしい…………





小さい頃の話、小学校校が終わった走って家まで帰り、ランドセルを玄関に捨て、釣り道具一式を握りしめて池へと走った




ハマっていたのはバス釣り、釣れた回数なんて指折りものだったし、地球を釣ったり大事なルアーを無くすのは日常茶飯事だったけど、毎日が楽しかった





そんな思い出に浸りながら静かにルアーを川の中に落とし込む





ふと、上流の方で子供のはしゃぎ声が耳に入る





気になって友人ひとりを連れて上流へ向かうと、そこには子供達、七人が川に向かって石を投げていた





「水切り」





平べったい石をみつけ、水平に投げるとその石は表面に当たってホップする





これも小さい頃はよくやった。





「俺3回跳ねた!!」「僕は5回だったよ!!!」




みたいな感じでよくやったもんだ。





ちょうど足元に転がっていた石が絶妙な平べったさで、僕は昔を思い出し手首を素早く捻って投げた





「スゴイ!むこうまでとどいたよ!!」





一人の女の子が声をあげた。運良く条件が完璧に揃ったおかげで僕の投げた石は綺麗にホップし、川に沈まずに向こう岸に落ちた。





「お兄さん、ウマイね!!オレたちにおしえてよ」





僕は照れながら「じゃあ、そうだな……こんな感じの平べったい石ころを見つけて」





そこからは僕たちは釣りを止めて水切りに夢中になった。小学生たちと混ざって笑いあった午前中、





現在、みんなでカレーを食べている。





外で食べるカレーはいつもよりも美味しくて、見慣れない子供たちとの賑やかな食事もまた、最高だ





懐かしい釣りを忘れて、懐かしい水切り、今日は早起きしてやって来た甲斐があったもんだ。