でんでんむし

 

清く正しく美しく!

一日一善、御飯は一杯

すべては御上の思し召し!

 

でんでんむしむし かたつむり

角だせ!槍出せ!頭出せ!

 

取っ換え引っ換え、女抱いて!

朝から晩まで Making Love

すべては御上の言う通り!

 

でんでんむしむし かたつむり

角出せ!槍出せ!頭出せ!

 

アンタ一体何者なのさ!

良き゚に計らえ、良き゚にあしらえ 

すべては御上の成せる業

 

でんでんむしむし かたつむり

角出せ!槍出せ!頭出せ!

 

 日常

 

些細ことが

波紋になって拡がっていく

何気ないことが

不安になって募っていく

 

昨日も日常が揺れていた

今日も日常が壊れていく

 

傷口が開いた日常が

水面に浮かんでいる

過ちを犯した日常が

窓際で懺悔している

 

それでも日常は流れていく

それでも日常は澄ましている

 

 酔待草

 

夜の静寂の野辺に咲いている

たとえば場末のキャバレーの片隅で

たとえば小便臭い路地の行き止まり

 

明日などやって来るはずもない

昨日をやり直せるはずもない

 

今日を嘆いて

不埒な愚痴をひとつふたつ・・・

 

朝の眠りの野辺に咲いている

ときには拙い万年床の枕元で

ときには乱痴気な夢の中にまで

 

明日など待っても仕方あるまい

昨日を悔やんでも仕方あるまい

 

今日を諦めて

忘れ得ぬ思いがひとつふたつ・・・