空腹(すきっぱら)
風を悼み心は病める
我ひとりの宴を始める
雨は濡れて身体は凍える
誰ひとりとて気付く者は無し
されど宴は続く
未だ心の渇きは潤うことも無し
夜を慎み心は塞ぐ
我ひとりの芝居を続ける
朝は願い身体は慄く
誰ひとりとて観に来る者は無し
されど芝居は続く
未だ心の飢えは満たされることも無し
雛祭りの頃
妹と食べた蓬餅は美味しかった
鯉幟の頃
兄と食べた柏餅は美味しかった
十五夜の夕
姉と食べたお団子は美味しかった
お正月の朝
皆で食べたお雑煮は美味しかった
Satisfaction
眩しい太陽に
後ろ目立さが炙り出し
焼け焦げた日々が
オーバーラップして来る
胡散臭い現実が重なって
僕は一触即発
もう心臓は止まりそうだ
道行く豚がブー垂れる
Foo!Foo!Frastration!
白々しい噓には
いい加減うんざりさ
間違いだらけの日々が
異様に苛ついている
仮面をつけて平静を装っても
僕は支離滅裂
もう血管は破裂しそうだ
空飛ぶ鯨が法螺を吹く
Non!Non!Satisfaction!
こんな夜は
こんな夜は
お前をずっと抱いていたい
ひとつの毛布に包まっておんなじ朝を迎えたい
ずっとずっと一緒だよと永遠に誓ったくせに
こんな夜は
お前はきっと泣いているんだろう
夜風がとても冷たくて膝を抱えて震えてる
きっときっと無理をしてる昔のように笑えない
こんな夜は
お前にそっとサヨナラの口づけ
朝が来る前に僕はこの部屋を後にする
そっとそっと出ていくよ思い出だけを抱きしめて